朝の新幹線で高崎へ向かっている。車中でパソコンを開いた。駅の売店で買ったピーナツパンで軽い朝食をすませたが…紅茶が欲しい。

 

 いつものように朝刊各紙にサッと目を通した。ちょっと気になる小さな記事があった。昨晩、森派の中堅と一回生が会合を持ち、その中で「安倍幹事長続投」を求める意見が相次いだという内容だった。24日の総理の帰国を待って、官邸に直訴する予定だと書かれていた。

 

 これが中堅とかベテランの集まりなら、気にもとめない。が、森派の一回生は、清新でガッツのあるメンバーが揃っている。政治家にとって最もシンプルで大事な感覚、「約束を守る」とか、「物事を透明にすすめる」とかいうことの意味を(少なくとも自分が見る限り)自然な感覚で持っている気鋭の政治家ばかりだ。自民党の現状に対する危機感も共有している。さらに、今回、安倍幹事長がどんな思いで辞意を表明しているのかも、十分に感じ取っているはずだ。誰かに頼まれてそんな発言をするような一年生がいるとも思えないし、東京にいるメンバーも少ないはずだし…ふうむ、妙だな。

 

 群馬県についたら、一応、事実関係を探ってみることにしよう。以前のレポートでもちらっと書いたが、安倍晋三氏のことを本当に思うなら、自民党の将来を本気で考えるのなら、ここで安倍さんを「無理やり引き留める」ようなことを(絶対に)やってはいけない。この状況で幹事長職にとどまるようなことになったら、安倍氏のイメージは大きく傷つくだろう。忘れないでほしい。我々の世代の政治家の最大の強みは「国民に分かりにくいこと」をしないということだ。ま、余分な心配はやめよう。こんなことで、安倍幹事長の姿勢が変わるはずがない。