早朝の新幹線で選挙区に向かっている。大宮駅を通過するまでに、車内でコーヒーパンとポカリスウェットの朝食をすませ、トイレに行き、5つの新聞にササッと目を通した。生産性の高い30分だ。後半の30分で本日のレポートを仕上げることにしよう。

 

 さて、昨晩、選挙区から東京に戻った後、旅館・ホテル経営者からの陳情を受けるために議員会館事務所に立ち寄った。事務所の机の上に某スポーツ紙の囲み記事のコピーが置いてあった。これがちょっと面白い内容だった。タイトルは、えーと、「地元選挙区議員落選で山本参院議員らに風当たり」みたいな感じだった。記事の中身は、HPで青木幹夫氏の議員会長昇格を批判した山本一太参院議員に「自分の選挙区の議員も当選させられなかったくせに何を言うか」(自民党関係者)という批判が出ているというものだった。

 

 こんな取るに足らない批判に反論するのもバカバカしいが、一応、言っておこう。まず、全県一区の参議院議員である自分に(残念ながら)他の国会議員の当落を左右する力などあるはずがない。(*そんな意識が寸分でもあったとしたら、大物現職だったお二人の候補者に失礼というものだ。)与えられた状況の中で、自分はベストを尽くした。だいいちその理屈だと、現職候補者の落選は、参院議員よりはるかに強固な組織をもった衆院議員の責任がより大きいみたいな話になってしまう。以前のレポートにも書いた。誰からどんな応援をもらうかも含めて、選挙はすべて候補者の自己責任だ。

 

 参院選挙が終わって1ヶ月が経過した。「同じ選挙区の候補者が落選した」=「責任を果たしていない」=「幹事長の責任を問う資格がない」(誰がみてもおかしな人事を批判することが許されない)などという馬鹿げた理屈を地元の有権者から言われたことはただの一度もない。これは永田町独特の(しかも一部の人々の)考え方だ。こんなことを言う連中がいるとすると、なおさら思ったことを(もっと声を大にして)発言し続けなければならない…なんて、まあ、そんなにキリキリするほどのことでもない。自然体でいこう。

 

 お、後半のハーフタイムが終了する。間もなく高崎駅だ。昨日に引き続き、本日も県会メンバーの挨拶回り(第二弾)をやる。群馬県議会の議員は多士済々だ。それぞれ個性的で、強力な後援会組織を持つ地域の雄(県議)と、どれだけの信頼関係を結べるか。次回の選挙でどのくらいのサポートをもらえるか。それは自分自身の努力と誠意、そして政治家としての求心力(魅力)にかかっている。