「私が総理になったら」の中国語版は、中国最大のネット(人民ネット)に続いて、人民日報でも記事になった。日本のメディアでも、改めて取り上げてもらえそうだ。全く同じ本を(中国語の字体が違う)台湾でも出版したいと考えている。韓国最大の出版社からは2年前に翻訳、出版された。日本の若手政治家に関する書籍が韓国、中国、台湾で出版、発売されるなどということは、もちろん前例がない。シンガポールでの英語版も構想中だ。

 

 「日本の次世代リーダーとその国家ビジョンをアジアに紹介する=日本の未来像をアジアに向けて発信する」というプロジェクトが一歩、完成に近づいた。韓国語版と中国語版を事務所の机に並べて眺めてみた。ちょっとニッコリしながら、こう思った。「たとえ首相経験者でも、この企画をじt難しいだろう。山本一太という政治家(*実力は大したことないけど)のアイデアと行動力があったから実現した。(*いつも自分自身の能力不足を嘆いているので、たまには褒めてやることにしよう。)政治家として、意味のある仕事をひとつ残すことが出来た。うん。」

 

 さて、その中国語版の発刊式と記念シンポジウムのことは以前のレポートに書いた。思った以上に本の出来が良かったせいか、北京の清華大学で学者や研究者、学生のグループのために講演するという話が持ち上がった。テーマは「東アジアの中の日本と中国」だ。清華大学といえば、胡錦涛主席をはじめとするトップリーダーを輩出している名門中の名門。こんなチャンスを逃す手はない。ということで、本日、夕方の飛行機に飛び乗った。機中でパソコンを開き、このレポートをしたためている。明日の朝、ホテルを出発。午前10時から大学で講演し、夕方の便で日本に戻るという忙しい一泊一日の日程だ。中国の有識者と「激論」を交わしてこようと思っている。

 

追伸:

1.今晩9時から、北京でアジアカップ・サッカーの決勝戦が行われる。よりによって、日本対中国という組み合わせになった。明日の講演会ではこのことが大きな話題になるだろう。中国の国民、特に北京の若者達がこの試合の結果にどう反応するか。そのことも合わせて取材(?)してくるつもりだ。(*危なくない程度に…)




2.中国と言えば、空白のままになっている7月下旬の2日間(中国出張)のレポートをそろそろ書かないといけない。前回の訪中も2日間の短い滞在だったが、かなり率直で白熱した議論をやった。中国政府(共産党)の本音を垣間見た気がした。