午後4時。総理官邸で飯島秘書官に会った。今回の行動の真意を説明した。結論から言うと、小泉総理には誤解されていない。というより、総理はこんな程度のことは気にかけていない。思ったとおりだ。

 

 政治家になったばかりの頃、数名の若手議員と一緒に小泉さん(当時はどこかの大臣だったろうか?)の議員会館事務所を訪ねた。若手で起こそうとしていたある動きが派閥(当時の三塚派)幹部達(名前は言わない)の怒りを買った。決行すべきかどうかについて相談するためだった。小泉氏の答えはこういうものだった。「信じたことをどんどんやればいい。小泉にそう言われたって言っていいぞ!幹部に怒られるからという理由でやめたら、もうその時点で若手議員じゃないよ。」 総理はきっと憶えていないと思う。部屋を出た後、仲間の一人が言った。「やっぱり、小泉さんだよなー! いーよなあ!」 その後、2回にわたって小泉純一郎氏が自民党総裁選挙に出馬する羽目になった。両方の選挙とも自分で手をあげたわけではない。派内若手からの強い要望に押されたからだ。

 

 飯島氏はタバコに火をつけながら、「いやあ、山本さんの行動には、どこか昔の小泉を彷彿とさせるところがあるんですよ。小泉はもっと無茶苦茶で、いつもいろんなこと言われてました。気にしないでガンガン発信したらいいんじゃないですか」と笑っていた。小泉首相の昔のエピソードや最近の政局に至るまで…久々にいろいろな話をした。気がつくと1時間近くが経過していた。

 

 昨日は安倍幹事長と30分近く話した。 小泉総理と安倍さんに間違ったメッセージは伝わっていない。良かった! この2人に誤解されていないことが分かれば、それ以外のことは大した問題ではない。 旧世代の先輩議員を「心から尊敬出来ない」理由を書くつもりだったが、時間が足りない。明日のレポートに回すことにしよう。