高崎駅から東京に向かう午後9時過ぎの新幹線に飛び乗った。車内販売で買った熱い紅茶を飲みながら、キーボードを操っている。多少の疲労感はあるが、同時にちょっぴり達成感もある。

 

 さて、本日は選挙戦最終日だった。昨晩は高崎で一泊。朝6時に起きてマッハでシャワーを浴び、40分後には地元秘書の車に飛び込んだ。目的地はもちろん県内最大の票田、前橋市だ。市内58カ所で行われる「リレー決起大会」の最初の会場に到着したのは午前7時10分。遊説車のマイクのスイッチが入る午前8時前に、ササッと4,5カ所の集会をこなした。

 

 ここからは、ほとんどノンストップ状態。某候補者の遊説カーが到着する約10分前に集会に入る。(時間があれば)集まってくれた支持者全員と握手した後で、応援演説をやり、終わり次第、次の会場へ移動する。この「タッチ・アンド・ゴー」のパターンを最後まで繰り返した。58カ所目の会場を後にしたのは、午後6時40分だった。

 

 前橋の選対本部に立ち寄り、「女性の会」役員会で挨拶。選対事務長に前橋市の戦況を報告した。続けて高崎の選対本部へ車を飛ばし、集まっていた選対関係者や支持者等とガッチリ握手。午後8時からの「打ち上げ」セレモニーで、感謝の挨拶、というより最後のお願いをさせてもらった。

 

 17日間の戦いが終わった。自分の良心に従って、精一杯のことをやった。選挙結果は…正直言って分からない。ハッキリ言えるのは(1)投票率が勝敗のカギを握るということ(2)自民党が群馬県で一議席を失うようなことがあれば党の現有議席確保は見込めないということだ。場合によっては2人の候補者の「大接戦」ということになるかもしれない。

 

 あ、「次は終点(東京駅)」のアナウンス。続きは明日のレポートで。「自民党2議席獲得」とか「保守王国の証明」なんていうタイトルになるといいんだけどなあ。

 

 追伸:

1.最後の5日間、様々な世論調査のデータや皮膚感覚から判断して、こちらの陣営に勢いが出たのは間違いないと思う。僅差になったとしても「必ず勝てる」と信じてはいるが…何だろう。この不安は。

2.新幹線の車中。同じ号車に乗っていたつなぎ姿の長髪の若者が近づいてきた。「ええと、サインとかもらえますか??」感じのいい青年だった。(*へえ、山本一太のサインが欲しいなんて人がいるんだ。)「ええ、私なんかのでよければ、喜んで。」カバンからボールペンと新しいオリジナル曲「オレたちにまかせろ」の歌詞を書いたA4の紙を取り出した。その歌詞ペーパーの裏面に次のような短い文章を書いた。「00さんへ…Make it happen!!(サイン風)…(夢は自分の力で実現する!!)…2004年7月10日、参議院議員 山本一太。」一瞬、CDまで渡しそうになった。ああ、おだてられるとすぐに木に登ってしまう自分の性格が悲しい。