午後11時5分。都内の某レストランで「焼き魚セット」を食べ終わったところだ。先ほど、国際会議に出席するために京都に出張した妻から連絡があった。「せっかくだから大阪の実家に一泊していく」とのこと。「なんだよー、せっかく2人で遅い夕食でも食べようと思ったのに…」とつぶやきながら、赤坂周辺の喫茶レストランに入った。「東京に戻ったら、連絡ください。どこかで選挙の情報交換やりましょう」という携帯のメッセージも何件か残されていた。が、孤独を楽しむ(?)ことにした。

 

 夜。上毛高原駅から東京に戻る新幹線に乗ろうとしているところに、友人から突然の電話。「トラブルに巻き込まれて困っている」という話だった。「自分の播いた種は自分で刈り取るしかない。しっかりしろよ!」と励ました。誰でも失敗することはある。大事なのはそのことを率直に認め、問題と真っ直ぐに向き合う勇気を持つことだ。偉そうなアドバイスをしてしまった自分の中にも「弱い心」が潜んでいる。だから、しょっちゅう自分自身を叱咤激励しなければならない。「弱気になるな!直滑降で行けば、必ず道は開かれる」と。

 

 午後から渋川市と沼田市で、計5カ所の決起大会に顔を出した。各会場で、「野党に1議席を奪われかねない状況になっています。自民党2議席獲得のために、最後の力を貸してください!」と訴えた。さすがに選対も候補者も「必死の表情」に変わってきた。あと3日間、この危機感をバネに全力で突っ走る。そして最後の瞬間まで一票でも多くの票を積み上げる。これしかない。

 

 明日は確か午前6時台の新幹線だった。そろそろ戻って休まないと。織姫と牽牛はちゃんと会えただろうか。でもロマンチックですよね。ただ一日のために一年を生きるなんて。