朝の新幹線で高崎に向かっている。本日は終日、地元日程。午後からは小泉総理が群馬入りする。本日も気合いを入れて、あちこちで「危機感」を訴えるつもりだ。

 

 自民党としては、参院選挙の勝敗ライン(51議席)を死守しなければならない。小泉総理には、残り2年の総裁任期をしっかりと全うし、日本再生のための「構造改革」を推進してほしいと思うからだ。当然、安倍幹事長には自民党の若きリーダー(幹事長)として、引き続き「党改革」を進めてもらわねばならない。ここは、歯を食いしばって踏みとどまらねばならない。他方、選挙の勝利によって、「総理の権限が一切及ばない」と公言する「治外法権の府」(参院自民党というジュラ紀のムラ社会)の権力構造が維持されるとしたら…素直に喜べない面もある。まあ、仕方ないか。物事には常にプラスとマイナスの側面があるのだから。

 

 それにしても、「古い政治文化」の生命力や生存本能の強さには敬服する。「崩壊のプレリュード」は演奏が始まったばかりだ。「帝国の逆襲」というのもあるし。山本一太の闘争は、当分、終わりそうにない。それでも、(遅かれ早かれ)恐竜は必ず絶滅する。たとえ、巨大いん石群が飛来しなくても。それが変えられない歴史の流れというものだ。

 

追伸:ここからは夕方のレポート。ちょうど午後6時を回った。次の予定(板倉町と明和町の合同で行われる某候補の決起大会)まで、30分ほど時間が空いた。同行している地元スタッフ3名と館林市のファミリー・レストランに入り、熱い紅茶を注文。すかさずパソコンを取り出した。

 午後2時過ぎ。太田市で行われた小泉総理の「街頭イベント」に合流した。会場となった南一番街には、紙の国旗を手にした約3,000人の聴衆がつめかけた。選挙対策本部の要請を受け、自民党遊説車の車上で前座の応援演説をやった。すっかりハスキーになった声を振り絞って、「これまでの政権で、ここまでリスクを負って改革を断行した総理がいるでしょうか。小泉さんだから出来たんです!」とアピールした。いよいよ小泉総理が到着。車から降りて手を上げると、観衆から大きな声援が上がった。3年前の選挙に比較して、小泉パワーが低下しているという指摘もある。が、少なくとも群馬県の小泉人気は相変わらずだ。

 

 小泉総理は…いつものとおり、エネルギッシュだった。年金改革、自衛隊のイラクにおける多国籍軍参加問題、景気対策等、幅広い問題について熱弁を振るった。予定時間(15分)を大幅にオーバーする35分の熱演だった。最後は候補者の手を取って高く掲げるパフォーマンスを繰り返しながら、集まった聴衆に「とにかく厳しい選挙です。00候補をくれぐれも当選させてください!」と何度も訴えていた。

 

 選挙戦最大のハイライトが終わった。自民党としては「最強のカード」を切った。このイベントが反転攻勢のきっかけになるといいのだが…。