6月18日朝。東京駅から午前8時の成田エクスプレスに乗った。午前10時過ぎのフライトで北京へ。目的は、いよいよ最終コーナーにさしかかっている中国での出版プロジェクトー山本一太監修の本「私が総理になったら」の中国での出版・販売の計画ーについて、中国側に最後のプッシュを行うことだった。北京空港には先週東京で会ったばかりの中国中央対外連絡部の若いエースが、迎えに出てくれていた。寝不足でボロボロの身体を引きずって北京飯店にチェックイン。ホテルで待っていた旧知の中国日本大使館公使と再会。ロビー階のカフェでコーラを飲みながら、中国情勢についてしばらく話を聞いた。黒いカバンを持って部屋に入るや否や、ベッドに倒れ込み、1時間ほど気絶。眠い目をこすりながら、午後5時にホテルを出発し、中国側(出版社)との夕食会(打ち合わせ)に向かった。

 

 北京市の西部地域(?)に位置する川の畔の感じのいい中華レストランで、「当代世界出版社」の関係者3名が待っていた。「当代世界」は民間の出版社ではあるが、実質的には中央対外連絡部の影響下に置かれている。先日亡くなったレーガン元米国大統領やゴルバチョフ元ソ連書記長など、主に政治関係の書物を世に送り出してきた社会的信用力の高い出版社だ。

 

 会食に参加したのは自分を含め、6名。中央対外連絡部のスタッフ2名。そして出版社の副社長2名とこの本を担当する若い編集者1名だった。今後のスケジュールや翻訳のコスト、この本の出版に合わせて北京で計画しているシンポジウムの内容等について細かく話し合った。順調にいけば、7月中には出版出来る見通しがついた。中国国内において、日本の若手政治家の本がこのような形で出版されるのは前例のないことだ。実現すれば画期的な話。最後の瞬間まで油断せずにフォローしないといけない。この件については、改めて詳しく書きたいと思う。

 

 夕食会を終えて、ホテルに戻ったのは午後9時過ぎ。午後10時過ぎから北京でビジネスをやっている中国人の若い友人数名と市内で会った。中国経済の現状や台湾問題について夜中過ぎまで議論した。翌日(19日)は午前5時に飛び起き、6時ちょっと前に空港に向けて出発。午前8時過ぎのフライトで成田空港へ。再び成田エクスプレスと新幹線を乗り継いで、地元群馬県へ入る。前橋市、館林市でそれぞれ開催された比例区と選挙区の候補者の励ます集いに顔を出し、激励のスピーチをやった。

 

 今晩、東京に戻ったのは午後11時近くだった。「冬のソナタ」を見終わって、おもむろにレポートを書き始めた。ちょうど午前1時になるところだ。中国から(決死の思いで?)持ち帰った原稿をチェックしてから休むことにしよう。明日は埼玉県で「新世代号」をデビューさせる。続きは次回のレポートで。