小沢一郎氏の代表戦立候補辞退を受け、岡田克也氏が民主党の新代表に立候補する(就任する)ことが確実になった。岡田さんには、ひとまずエールを送っておきたい。最大野党の民主党には(ある意味で)しっかりしてもらいたい。政権交代可能な政党が2つ存在し、健全に競争していくことが、日本の政治文化を変えるために必要だと思っているからだ。さらに、岡田氏が民主党の代表になることは、自民党内の「世代交代の流れ」に弾みをつけることにもなる。

 

 午前中は2時間の外交防衛委員会。「委員長のお仕事」をすませ、参議院会館の事務所に戻ってきた。昼のTVニュースをつけると、民主党の野田佳彦国会対策委員長が、「自民党もまだ年金未納を公表していない部分もあるし…この点で追求を続けていく。」と(ちょっと苦しそうに)語っていた。(野田さんみたいなタイプの政治家、嫌いじゃないな。)

 

 民主党が「自民党に党としての公表を迫っていく」というのは、それなりの戦略かもしれない。他党の作戦についてゴチャゴチャいうつもりはない。が、ひとつ、注文をつけておきたい。民主党が公開した「党所属議員の未納リスト」は「86年以降で、しかも国会議員に当選した後」という(ハードルの低い)基準で行われたということを、本日初めて知った。これは一つの考え方だとは思うが、自分も含め、強制加入になった86年以降の国民年金保険料の未払いは、どう考えても「未納」だ。政治家としての責任は免れない。

 

 民主党が発表した「未納議員のリスト」は30数名だった記憶がある。が、未納の基準が86年以降の国会議員になった後というのであれば、山本一太だって「未納を公開しなくてもいい」という理屈になる。今回、国民年金の未納を認めて謝った自民党の議員の中には、国会議員に当選後は保険料を納めている政治家もいる。そういう政治家が「未納リスト」に載ってTVで紹介され、そして、全く同じケースであるにもかかわらず「民主党の基準では未納にならなかった」議員が「完納している」ような顔をしているとしたら…それは、どう考えてもアンフェアだ。

 

 前回のレポートにも書いた。自分は(個人的には)自民党が(党として)所属国会議員の「86年以降の未納記録」をすべて明らかにすべきという考え方だ。安倍幹事長に一度話してみようと思う。が、その時には、民主党は「党が公表した未納リストには含まれなくても、86年以降(国会議員になる前)に未納があった議員」(そういうケースがあればの話だが)の名前と内容も追加で公表するべきだ。