昨晩(というか今晩)、午前4時まで資料を読んだ。午前6時にかけていた目覚ましに身体が反応しなかった。起きた瞬間に歯を磨きながら服を着て、あわてて外に飛び出した。あ、髭をそる暇がなかった。が、もともと薄いから大丈夫だろう。東京駅から15分遅れの新幹線に飛び乗った。

 

 高崎駅で待機していた車の車中で喪服に着替え、前橋市へ直行。とても大事な葬儀に参列した。弔辞の代わりに「お別れの言葉」を(原稿なしで)述べた。この葬儀の手伝いで地元のスタッフをほぼ総動員。そのために本日朝の街頭演説を延期せざる得なかった。(残念!)着替えのために前橋の事務所に立ち寄った。ちょうど午前11時30分。紅茶を飲みながらパソコンに向かっている。ここで早めの昼食を取り、東京にトンボ帰りしなければならない。

 

 ここからは東京行きの新幹線車中からのレポート。本日の朝日新聞の朝刊一面に、「年金に関する緊急世論調査」(15、16日実施)というのが載っている。なになに。年金未加入についての総理の説明に「納得出来ぬ」が52%。ただし、「総理は年金未加入問題の責任を取って辞任すべきだ」という質問に対しては、70%が「その必要なし」と答えている。その横には「内閣支持率下落45%」(5ポイントの減)という見出しの記事もあった。

 

 地元の有権者のムードを分析してみると…年金法案に対する風当たりは(今回の国会議員未納問題もあって)強くなっている。内閣支持率の調査は、メディアによって結構幅がある。常に低く出る傾向のある朝日が5ポイント低下なら、他の社の調査は「数パーセントの減」か、「横ばい」程度かもしれない。選挙区の人々と話している限りでは、小泉内閣の支持率が大きく下がっているようには思えない。そのことは、朝日新聞の調査にさえ、「小泉総理に辞任は必要なし」と答えた人が大多数だったことにも現れている。

 

 同じ新聞の3面に興味深い(小さな)記事が目にとまった。それは、「小沢民主に期待、35%」というタイトルだった。今回の朝日の世論調査で、小沢民主に期待する」(35%)は、「期待しない」(56%)を大きく下回った。これは2002年に菅直人氏が党首に就任した時の数字(期待する40%)より低い。ね。私の言ったとおりでしょう。小沢一郎という政治家は、政治の玄人や一部の経済人にはアピールがあるもしれない。が、一般の国民には「斬新で精錬なイメージ」はない。むしろ、旧来の「自民党的手法を使う政治家」として捉えられている。

 

 民主党は(若手も含め)、「小沢氏なら年金政局(小泉未加入という爆弾で?)で小泉政権に打撃を与えられる。きっと選挙に勝つ戦略がある。」と期待して小沢氏でまとまった。が、小沢党首になったことで、民主党の最も大きな魅力(自民党的体質のない、新しくて透明で若い政党)が損なわれるということに気づいていない。

 

 小泉総理の「国民年金未加入問題」は、政権を揺るがすようなスキャンダルにはならないだろう。国民年金が「任意」だった時代に加入していなかったことを(まるで犯罪のように)責め立てること自体がおかしい。仮に「議員になる前も未納はない」という総理の答弁がウソだと言うなら、(いっそのこと)与野党のすべての議員が、86年以前(任意加入システムだった時期)の支払い実績をすべて公開すべきだ。

 

 新聞のアンケートの中には、「あなたは過去、未納または未加入の時期がありましたか?」というのもあった。もし86年以前も対象になるというなら、今回「未納はない」と答えた与野党議員のうち、任意加入の時期に未加入があった政治家はすべて「ウソをついていた」という理屈になる。

 総理を「ウソつきだ」「辞職すべきだ」などと舌鋒鋭く批判している野党議員の中には、もちろん(86年以前に、学生時代を通して)、たとえ1日でも未納だったことのある人は一人もいないはずだ…そうですよね。自民党はこうした野党議員のレコードについて全力で調査しているに違いない。あまり無責任なことは言うと「しっぺ返し」にあうことになる。と、ここまで書いて上野駅。この続きは今日中に書きます。