夜7時30分。汐留の日テレタワー内にある英国BBC日本支局のスタジオで、「BBCワールドニュース」に生出演した。事件の全容がかなり見えてきたことに加え、小泉総理の意図を外に向けて発信する必要性があると感じたからだ。英国人の支局長からのインタビューに答える形だった。テーマはもちろんイラクの人質問題。テロリストの要求に屈して自衛隊を撤退させることは出来ないという政府の立場を支持しつつ、「小泉首相がやらねばならないことは2つ。まず第一に、人質になった3人の日本人の救出に全力をあげて取り組むこと。第二に、政府の対応について改めて国民に説明することだ。」とコメントした。ふう。下手な英語で話すのは何ともホネが折れる。

 

 明日は朝の飛行機で大分県に飛ぶ。岩屋毅衆院議員(自民党副幹事長)のフォーラムにゲストとして出席するためだ。1ヶ月ほど前に岩屋さんから電話があり、「一太さん、今度地元で開催する会合の応援に来てくれないかなあ」と言われた。「もちろん、いいですよ。私なんかで役に立てるなら、喜んでうかがいましょう」と答えた。第一部は岩屋氏の講演。第二部のパネルディスカッションに、河野太郎氏、平沢勝栄氏とともに参加する予定だ。

 明後日は午前中の地元の日程をこなし、午後からは広島行きの飛行機に乗る。目的は、広島県衆議院第5区の補欠選挙の応援。当初は安倍晋三幹事長が応援に入る予定だった。が、急遽、キャンセルせざる得ない状況になった。ピンチヒッターとして山本一太に白羽の矢が立ったというわけだ。夕方。安倍幹事長から携帯に電話が入ってきた。「あ、広島の件、よろしくお願いします。行きたかったんだけど、どうしてもダメになっちゃったんで。向こう側も山本さんじゃないと納得しないからね。(*ほんとですかあ??)」「ハイ。まあ、とても幹事長の代役が果たせるとは思えませんが、一生懸命、やってきます!!」

 

 自民党広島県連が「ぜひ、山本一太を!」と言ってくれているらしい。半信半疑だが、まあ、30%くらいは本当かもしれない。過去に何度か広島から講演依頼を受けた記憶がある。(その時は都合が合わずに行けなかったが…)ようし!!自民党新世代のスターである安倍幹事長の穴を埋められるはずもないけど、やらせてもらいましょう。魂を込めた100%の応援演説を!!

 

追伸:やはりBBCワールドニュースの影響力は絶大だ。アムステルダム在住の姉から早速、こんなメールが届いた。「こちらは日本のTV放送が入りませんから、いっちゃんのレポートが貴重な情報ソース。今日のお昼にさり気なくTVを見ていたら、BBCのニュースに登場したので夫婦でビックリしました。」そういえば、選挙中に取材を受けた時も、北朝鮮政策についてのインタビューが流れた時にも、ニューヨークやインドネシアの友人から電話がかかってきたことを思い出した。なるほど。「アルジャジーラ」で日本政府の立場を説明していた外務省の高島報道官が、BBCのインタビューにも応じていた理由がよく分かった。