夜の新幹線で東京に向かっている。なに?!車内販売のカートに温かい紅茶がない??なんてひどい列車だろう。

 

 本日の日程を振りかえってみると…昨日と同様、東京駅から朝の新幹線に乗った。軽井沢駅で降りて、車で本拠地の草津温泉に入った。友人宅の弔問をすませ、急遽予定表に飛び込んできた葬儀に参列するために渋川方面へ。その後、再び吾妻郡に引き返した。

 

 午後。吾妻郡某町で2ヶ月前に誕生したばかりの40歳の新町長に会った。群馬県では最年少の首長だ。草の根の選挙で、厚い組織に支えられた30歳年上の現職町長を破った。山本一太を応援する吾妻の若手グループの幹事長でもある。現職の町長との関係もあり、選挙中はどちらの陣営にも応援に入れなかった。が、必ず「番狂わせ」が起こると信じていた。当選した直後に選挙事務所に飛び込み、ガッチリ握手をした。

 

 選挙中はほとんどの町議が現職の応援に回った。町議会との関係を少し心配していた。が、次第に落ち着いてきているようだ。「いろいろなことを、公平に、透明にやりたい。」と話していた。年齢が近いせいか、政治に対する考え方や感覚は自分と共通するものがある。表面的なものに惑わされない。勉強熱心で、自分のスタイルを持っている。それだけに本物志向だ。いいなあ、この感性。「民意で選ばれたのだから、自分が信じたとおりやってほしい。これからも応援する。」とエールを送った。

 

 どんなに立派な政治家でも、当選回数を重ねていくと「時代を読む感覚」が鈍ってくる。権力というものは、あまりに長くなると必ずどこかに腐敗の構造を生む。特に首長はそうだ。多選を続けていくと、回りにはイエスマンばかりが集まるようになり、いわゆる「裸の王様状態」になる。(もちろん、そうじゃない人もいるけど。)次第に冷静な判断が出来なくなり、エゴが頭をもたげてくる。こうなると健康状態も年齢も関係ない。既得権益を守ろうとする勢力に押され、引き際を見失ってしまう。

 おっと。東京駅が近づいてきた。次のレポートに続く。