午後。3人の自民党一回生代議士(菅原一秀氏、西村康稔氏、葉梨康弘氏)の議員会館事務所を次々と訪ねた。3名とも40代。それぞれに政治家としての志を感じる。短い時間だったが、心に響き合うものがあった。ここらへんのメンバーを誘って、ひとつ新しいプロジェクトをしかけようと思っている。「不良と付き合うな!」って言われちゃうかなあ。

 

 夜7時。自民党本部8階の大ホールで歌った。ミュージシャンとして活躍する後輩のアコースティック・ギターに合わせて、まず吉田拓郎の「落陽」を、続けてアジア外交をテーマに書いたオリジナル曲「エイシア」を披露した。聴衆約200名。最前列に自民党の先輩議員がずらりと並んでいた。昨年の高崎ロック・フェスティバルでは数千人の前で演った。が、今晩はその時より緊張した。まあ、あんなもんでしょう。余興だから…。

 

追伸:

 昨日、このレポートにも登場したミスター・スウェーデンが事務所にやってきた。開口一番、「最新の国政レポートを読んだ。英語の出来るインターンを捜すと書いてあったが、それなら自分にやらせてもらえないか。文章を書くのも得意だし、いろいろ役に立てると思う。」と言った。率直で爽やかな金髪のスウェーデン青年の顔を見ながらこう話した。「その気持ちはすごく嬉しい。あなたの才能や人間性は高く評価している。が、能力を無駄遣いしないほうがいい。(*英国で博士課程も終え、自分でビジネスも起こしてるのに…これは本音だ。)日本でのシンクタンク・ビジネスも本格的に始まったと聞いているし、それにうちの事務所では君をスタッフとして雇う余裕がない。」

 彼はだじろぐ様子もなくこう言葉を返してきた。「今のビジネスで十分な収入がある。お金にはこだわっていない。自分にとって意味があると思うから、手伝いたいと考えているんです。」こんなエリートがなぜ山本事務所に興味があるのかは謎だ。が、ここまで言われたら喜んで受け入れる以外の選択肢はない。「ありがとう!それならぜひ力を貸して欲しい。まず、米国の上院議員に送る手紙のドラフトを頼みたい。」

 

 彼の厚意に報いるために名刺を作ることにした。タイトルは「Special Adviser in Foreign Policy」(外交政策アドバイザー)にしようと思っている。慎重な性格なので、普通ならこんな「肩書き」を数回会っただけの人間に与えることはしない。この名刺を持つことの意味と責任は十分自覚してくれると信じている。

 

 夜。都内の某レストランで新旧インターンの懇親会をやった。ミスター・スウェーデンにも急遽合流してもらった。政治家という仕事を通じて知り合ったこの若い友人たちとは、きっと長いつきあいになる。そんな予感がしている。