3月16日は亡父の命日だった。この日に合わせたわけではないと思うが、アムステルダムにいる2番目の姉夫妻が(義兄の仕事の関係で)数日間、日本に戻っていたことが判明した。姉から議員会館事務所宛に唐突に送られてきたヨーロッパのお菓子と紅茶の入った袋の中に短い手紙を発見。姉の字で「こんな時期で山本夫妻は忙しいと思うし、今回は短い滞在なので会わないで帰ります」という意味のことが書いてあった。すぐに宿泊先のホテルのフロントに連絡すると、「もうお発ちになりました」という返事だった。おいおい、ちょっと水臭いんじゃないの。「久々に夫婦2組で夕食でも食べたかったね。電話してくれたら良かったのに…。」妻がしきりに残念がっていた。

 

 20年前に留学先のアメリカで両親と一緒に撮った写真を取り出して眺めてみる。どうしてだろう。思い出すのはやっぱり母親のほうだ。柔らかい表情と忘れられない言葉。親父のほうは(あの世代の政治家は皆そうだと思うが)わがままで、気むずかしいところがあった。もちろん、政治家としての生き様はかなりカッコ良かったし、尊敬していた。と、ここまで書いたら次の会合へ向かう時間になった。ユニセフ(国連児童基金)のキャロル・ベラミー事務局長がお待ちかねだ。続きは次のレポートで。