午前10時から拉致議員連盟の総会で(水野氏とともに)「特定船舶入港禁止法案」について説明。この法案の今国会成立に向けて協力していくことを改めて確認した。

 

 昼は駐日フランス大使主催の昼食会へ出席。来日中のド・ビルパン仏外相と超党派若手国会議員の懇談会だった。招かれたメンバーは与野党の衆参議員10名。自民党から渡辺喜美衆院議員、世耕弘成参院議員、民主党からは枝野幸男政調会長、古川元久衆院議員等が参加していた。イラク問題をめぐる歯に衣着せぬ米国批判で名をあげたド・ビルパン氏は(想像したとおり)とてもエネルギッシュで、かつフランス人だった。ドン・ビルパン外相とのやり取りについては、改めて書きたいと思う。

 

 遅れて参加した噂の後藤田正純代議士と帰り際にこんな会話を交わした。「えーと、後藤田さん、キマリなんですね。」「ええ、晴れて結婚します。」「そりゃあ、おめでとうございました。今度コメントを求められたら、お似合いのカップルですよと言ってもいいかなあ。」「いやあ、お願いします。」「ところで、結婚したら皆に水野真紀さんを紹介してもらえるんでしょうね。2人を囲む食事会とか。」「ええ、もちろんですよ。」

 

 後藤田正純氏と言えば、昼食会が始まる前に大使館のソファに座って、枝野さん、古川さん、世耕さんとこんな言葉を交わす場面もあった。「山本:あ、枝野さん、古川さん、こんにちわ。」「枝野・古川:どーも、どーも。」「山本:何かまた民主党議員の秘書の名義貸し問題かなんか噴出しているようだけど、またえらい騒ぎになりそうですね。」「古川:そうなんです。僕が愛知県の民主党県連会長だから、大変ですよ。」「枝野:自分は県連会長は受けてないんです。忙しいから。」「世耕:そうそう、県連会長って激務ですよ。僕も苦労してるんだから…」この後、話題は自然と後藤田氏のロマンスに移った。「枝野:いやあ、後藤田さんが、あの水野真紀さんと結婚する。だから民主党の若手(独身者)に言ってるんですよ。こっち(民主党)が対抗するためには、誰か藤原紀香さんでも射止めろって!!(笑い)」(*そりゃあ、無理だろう!!)

 

 さて、昨日の斎木審議官の報告の続き。2つの質問に対する斎木氏の答えは要約すると次のような内容だった。まず、経済制裁法案をめぐる動きが平壌の姿勢にどのくらい影響を与えていると思うかという質問についての返答:「北朝鮮の代表を務めたキム・ケグァン次官はソフトムードで、練達の外交官という印象を受けた。キム次官は日本国内の動きを注視するとは言ったが、改正外為法にも、特定船舶入港禁止法案にも具体的に触れなかった。が、それだけにかえって彼らがこのことを気にしていると感じた。成立した改正外為法、また現在審議中の船舶法律は、真綿で首をしめるようにジワジワ効いてくると思う。法律を成立させるかどうかは立法府の判断だ。が、我々(政府)としては、うまくアクセルとブレーキを使えるような状況が生まれればありがたいと考えている。」

 

 さらに、「なぜ、北朝鮮側が拉致問題について前に進めたいという意向を持っているように感じたのか」という質問に関してのコメント:「北朝鮮の態度が今までの交渉の時と違う。過去の協議では、拉致問題で強いことを言うと、彼らはそっぽを向くか、大声で反応したりしていた。今回、キム・ケグヮン氏は藪中局長の言葉にきちんと耳を傾け、うなずいたり、メモを取ったりした。藪中局長とキム次官が2人で話す場面もかなりあった。」

 

 3月中に開催される(?)日朝の政府間協議では拉致問題を話し合うことになるだろう。が、この交渉は一筋縄ではいかない。とても楽観出来ない。これは政治家としての直感だ。