朝。午前5時30分にセットした目覚ましが鳴った。本日も睡眠不足。午前7時少し前にまだ玄関の扉が閉まったままの参議院議員会館に侵入(?)し、事務所の部屋からTBSラジオの番組に電話で生出演。明日から開催される6者協議の見通しや改正外為法等についてコメントした。続いて午前8時から来日中のコフィ・アナン国連事務総長を囲む朝食懇談会に出席した。場所は事務総長一行が宿泊している帝国ホテルの会議室。「日本の国連貢献を考える議員研究会」(国連貢献研究会)の中山太郎会長代行(元外相)を含む9名の衆参議員が参加した。日本側のメンバーは30代、40代の若手議員が中心だった。この会合については、いくつかとても不満なことがあった。この朝食会に1時間以上の時間を割いてくれたアナン事務総長に対して、ずいぶん失礼なことをしてしまった。うーん。書きたいけど…今回はやめておこう。

 アナン事務総長に、どうしても聞きたいと思っていた質問をぶつけた。「イラク問題が日本にとって重要であることは間違いありません。が、(6者協議を目前に控え)それ以上に緊迫しているのが対北朝鮮情勢です。国連が北朝鮮に対する経済支援について本格的な準備に着手するという報道に注目しています。国連が北朝鮮に対して支援を行うとすると、それはどんな条件が満たされた時なのでしょうか?」

 アナン氏の答えは(要約すると)次のような内容だった。「まず、本当に助けを必要としている人々への人道支援には条件をつけるべきではないと考えます。人道支援を除けば、国連はもちろん北朝鮮への経済支援を無条件で行うわけではありません。核開発や人権等の問題で北朝鮮政府が明確な対応を取った場合、検討するということです。これ(国連の支援)は北朝鮮に核廃棄のインセンティブを促す重要な方策です。」

 

 アナン事務総長と会うのはこれで7回目。日本で5回、ニューヨークで2回会った。初めて面会したのは…えーと、ニューヨークの国連本部だった気がする。今から5年前、河野太郎代議士と一緒に小渕恵三元総理(当時の外務大臣で国連貢献研究会の初代会長)の訪米に同行させてもらった時だった。小渕大臣の配慮でアナンとの会談に同席を許された。小渕元総理は気配りの細やかな人だった。

 

 午後12時。参議院本会議場で数時間前に話したばかりのアナン国連事務総長の国会演説を聴いた。国連事務総長が日本の国会で演説するのはもちろん初めてのこと。中身のある、格調高いスピーチだった。特に、日本政府の自衛隊派遣を通じたイラクへの人道復興援助を高く評価した点、さらに拉致問題について具体的に言及し、拉致被害関係者の痛みにまで触れていた点が強く印象に残った。

 午後1時。参議院議員会館の議員会議室で「対北朝鮮外交カードを考える会」の記者会見。6名全員が集結した。ようやく条文(案)になった「特定船舶入港禁止法案」の内容を発表。同時に、画用紙に書かかれたキーワードを見せながら、各メンバーがそれぞれの観点から船舶法案の意図や意義について力説した。最後に、この法案を「今国会で必ず成立させる」決意を改めて表明した。

 

 夜は会合が2つ。体調がすぐれないため後半の予定はキャンセルし、早めに帰宅した。3時間睡眠が続いているせいか、ちょっとフラフラする。軽い腕立て伏せと腹筋をやって、早々に休むことにしよう。

追伸:

1.安倍幹事長が「党所属議員(幹部以外?)のTV朝日への出演を自粛する」という方針を本日付で解除した。これを受けて、さっそく明日と明後日の朝、TV朝日「スーパーモーニング」に二日連続で出演する。朝の番組にスタジオ出演するのは、ほぼ1ヶ月ぶりのことだ。テーマは北朝鮮問題。仲間と一緒に取り組んできた改正外為法(成立済み)と特定船舶入港禁止法案(党内で審議中)の正確な内容と意図について、きちんと説明する絶好の機会だ。

2.昨日の午後。日本記者クラブで「北朝鮮政策」について講演した。ちょっぴり感激した。恒例により、記者クラブのオリジナル・ネクタイ1本を贈呈された。ネクタイは全部で4種類。あと3本も必ずゲットすることを心に誓った。よーし、もっと活躍するぞ。夜はフジテレビの番組「クイズ・ミリオネア」の収録。「新世代総理を作る会」のキャンペーン・カーを購入する資金を作るために決死の覚悟で(妻の反対を押し切って)挑戦した。結果は見てのお楽しみ。4月15日にオンエアされる予定だ。あーあ、見事00万円を手にしていれば「政権を穫るための改造車」が買えたのに…。

3.昨晩、いろいろな雑誌やTV局からインタビュー取材の依頼があった。後藤田正純代議士の「噂のロマンス」について、だ。万一、この噂が事実であることが判明し、さらに正純さんの了解があれば、その時は喜んでコメントさせてもらうつもりだ。