自民党の関係部会が「特定船舶入港禁止法案」の最終要項を了承したというニュースが、各種のマスコミでかなり大きく報道された。昨晩の各局のTVニュースで(自分は直接見ていないが)、「対北朝鮮外交カードを考える会」のメンバーである河野太郎氏や水野賢一氏のインタビューが頻繁に使われたと聞いた。あの2人のことだから、論理的でパンチのあるコメントだったに違いない。

 

 ところで、この法案を今週の金曜日に公明党の責任者の会議で説明することになった。6名全員で行くわけにもいかないので、とりあえず山本・水野コンビでやらせてもらうつもりだ。この件に関して明日の午前11時30分から中川秀直国対委員長にアポを取った。今後の審議日程を含め、国対委員長の意向を確かめておかねばならない。

 

 万が一、この法案について与党内で了解が得られた場合は、外為法改正と同様、衆議院から提出するという流れになるだろう。改正外為法の時と同じく、提案者として(賛同者としても)自分の名前が残ることはない。が、それはどうでもいいことだ。この6人で作業を重ね、法案を練り上げたこと自体に価値がある。重要なのは、この法律を成立させるために最も効率的な方法を選ぶことだ。個人的な心情からすると(提出出来たらの話だが)「外交カードを考える会」の衆院側メンバーには、提案者か賛同者として名前を連ねてほしいと思う。さらに万一、参議院でこの法案の審議が行われるような事態になった時は、法案作成に関わってきた小林温氏に質問に立ってもらいたい。(まあ、これは担当委員会の理事や国会対策委員会が決めることだ。)

 

 少し前のことになるが、ある新聞に「国会議員の通知表」なるものが掲載された。その中に「議員立法の数」というジャンルがあった。山本一太の欄には「改正外為法」も「特定船舶入港禁止法案」も実績としてカウントされることはないだろう。が、自分の中では(勝手に)「提案者と同等の貢献」を果たしたことになっている。この2本の法律を作るための5名メンバーを(僭越ながら)人選し、一人一人に会って協力を呼びかけ、「対北朝鮮外交カードを作る会」(山本コピー)という名前のグループを立ち上げ、法案作成のための打ち合わせ(完全に政治主導だった)にも100%出席し、そして党内の説明と根回しに飛び回った。改正外為法の成立と特定船舶入港禁止法案の作成にあたっては「中心的な役割を担った」と自負している。

 

 来週の月曜日か火曜日に「外交カードを作る会」としての記者会見(条文の発表&決意表明)をやり、さらに次の週(あるいは次の次の週)あたりに(実際に北朝鮮の貨物船が入港している)港の視察を計画したい。大事なのは、流れを止めないこと(メッセージを発信し続けること)だ。それがこの法案成立の可能性を高めることにつながる。

 

追伸:

1.太郎ちゃんや水野さんのインタビューが報道されたのは嬉しい。「カードを作る会」のメンバーがそれぞれ機会をとらえて自由に発信することが一番いい形だし、この2人が好きなので「嫉妬」も感じない。でも、(正直言って)全くコメントを求められなかったのは、ちょっと寂しかった。カメラに向かって「絶対、通過させます!」と力強く宣言したかったなあ。

2.明日の夜。「新世代総理を作る会」のコアメンバーと事務局(ボランティアスタッフ&ネット専門家)の第一回合同会議を開く。考えた末、当初呼ぼうと思っていた安倍幹事長には声をかけないことにした。自民党議員の私的勉強会に来てもらうということだから大義名分は立つと思うが、余分な迷惑はかけたくない。そうだ。今晩中に明日の会合で提示する「政権奪取工程表」(案)を準備しなければならない。ああ、また睡眠不足になりそうだ。

3.日韓関係をテーマに書いた4年前のオリジナル曲「一衣帯水」(4枚目のCD)を改めてレコーディングすることになった。自主制作のCDを2千枚以上製造したが(これが大好評で)あっという間になくなってしまった。ボーカルを取り直したデモを作り、韓国の音楽プロデューサーに売り込む計画だ。本に引き続き、韓国でのCD発売を目指したい。たまにはこういう「軽いプロジェクト」もないと精神が持たない。