朝。高崎駅東口で約30分の街頭演説をやり、午前8時50分の東京行き新幹線に飛び乗った。紅茶を飲みながら車中でパソコンを操作している。手がかじかんでキーボードがうまく叩けない。かなり寒かった。それでも久々に街頭に立って、自分の演説が少し進化していることを実感した。うーん。悪くないな。この感じ。

 

 昨晩は高崎に泊まった。昨日は昼過ぎまで高崎市の挨拶回り。午後から東部(太田市)の結婚披露パーティーに顔を出し、その後は草津温泉へ。草津で夜の会合を2つこなした後、再び西部(前橋市)に移動。文字通り「東へ西へ」という日程だった。

 

 この日は前橋市市長選挙の投票日。午後9時30分に現職候補の事務所に入った。国会議員や県議、市議を含む選対幹部がズラリと揃っていた。草津から前橋へ向かう車の中で「現職候補と新人候補が競り合っている」という報告を受けていた。緊迫した雰囲気の中で開票の結果を待った。午後10時過ぎ。相手候補「当確」という衝撃のニュースが飛び込んできた。選挙事務所内は一瞬、凍りついたような雰囲気になった。

 

 組織力では現職候補が圧倒的に有利だった。しかも、どこどこのグループとどこどこの系統が応援する選挙(特に首長選挙)は「絶対に負けない」という群馬県の不敗神話のようなものもあった。有権者は、やはり組織ではなく候補者個人のアピールに直接反応した。不敗伝説も崩壊した。新しい時代の波は、保守王国の選挙にも確実に変化をもたらしつつある。