党本部で行われた厚生・労働部会で舛添要一氏に会った。会話の内容は書かない。が、舛添さんには参議院選挙に向けて、どんどんメディアに露出してほしい。それが自民党のためだ。2人の会話を聞きながら、隣に座っていた某若手議員が言った。「野党議員ばっかりTVに出てたら、好きなことばっかり言われてしまう。自民党からちゃんと誰かが言って反論すべきでしょう。」まさに正論だ。まともな感覚を持った若手議員なら、そう思うよなあ。

 

 この問題の落としどころは、だいたい見えている。それは、「参議院には参議院の方針がある」とかいう前提のもとで、「舛添要一氏や武見敬三氏は、TV出演してもよろしい。(これはこれでいいことだけど。)が、常任委員長である山本一太については、TV朝日を含め、すべての露出を控えてもらう」ということだ。きっとそんな結論になることだろう。「まあ、簡単に言うと、これは嫉妬からくる山本イジメだよ。山本さんは、支配者の言うことも聞かないしね。」議員会館の廊下であった同僚議員がそう話していた。

 

 本当にそうだとすれば、光栄な話だ。そういえば、先ほど電話をかけてきた古屋圭司副幹事長が、「えーと、僕は知らなかったんだけど、参議院には参議院のルール(?)があるみたいだねえ。」なんてことを(わざわざ)言ってきた。某副幹事長からの話を受けてのことだろう。ま、古屋さんの立場は十分、理解している。が、参議院の事情にまでは踏み込んでほしくない。

 この「絶望の府」状態がしばらく続くからと言って、別に腐ってばかりいるわけではない。今までだって、足を引っ張られたことは何度もあった。別に誰のことも恨んでいない。(もちろん、借りはきっちり返すけど。)権力闘争なんだから当然のことだ。邪魔されればされるほど、闘争心が湧いてくる。いろんな妨害や障害がある中で、これからも「発信」を続ける知恵と行動力と胆力があるか。これは政治家としてのチャレンジでもある。

 

 幸運なことに、自民党にはいろいろなタイプの政治家がいる。そして、様々な価値観がある。他人をやっかむことにエネルギーを費やすような議員ばかりではない。参院自民党にだって「隠れたジェダイ(騎士)」はいる。現在のリーダーシップが永遠に続くわけでもない。せいぜい、あと5、6年だろう。3年後の選挙では、現職の顔ぶれもガラッと変わるはずだ。次世代の仲間と一緒に「停滞の府」を改革していければと思う。ま、そこまで参議院というものが存在しているか。また、自分が政治家でいられるかどうは分からないが…。

 

 絶望といえば、もっと絶望的なことがある。それは自民党の政治文化を変えるという作業だ。悪者を退治するため(冗談です)、ではなくて、自らの抑止力を高めるために情報収集活動を続けている。いろんなことが分かってきたが…この件は次のレポートに譲りたい。最後に一言。人間は、どんなに絶望的な状況に直面しても、その中に希望を見いだしていかねばならない。