朝。党本部で行われた外交部会に出席。まず、外務省側から北朝鮮情勢についての報告。続けて、平沢勝栄衆院議員より、先の拉致議連メンバーと北朝鮮側の非公式折衝における北側の感触について発言があった。この2つの分析を受けて議論に入った。政府側と平沢氏に対して一つ質問をぶつけた。「最近、北朝鮮政府が軟化してきたという見方があります。まあ、もう少しちゃんと見ないと判断出来ないところがありますが、とにかく姿勢が変わってきたことは事実です。そこで聞きたい。北との公式、非公式な接触の中で、今国会で成立する見込みの外為法改正法案、またこれから本格審議される特定船舶入港制限法案といった経済制裁法案が、北の態度に影響を与えていると感じますか?」
外務省の答えは「よく分からない」、平沢氏の意見は「かなり気にしている。特に船舶の法律のことに言及した時の北朝鮮の態度を見れば明らか」ということだった。「もし、成立したら重大な結果を招くことになる」と重ねて脅したそうだ。様々な情報を総合してみると、北朝鮮政府が日本の経済制裁の動きに神経を尖らせていることは間違いないようだ。日本政府に交渉のツールを与えるためにも、この法律は必ず通しておかねばならない。改めて、そう確信した。
あんまりいろんなことがあったので中間の日程は省略。夜9時30分。CS「朝日ニュースター」の討論番組で、民主党の細野豪志衆院議員と対決(?)した。政治家になって8年。本当に「カッコいいなあ」と思った政治家は3人しかいない。1人目はもちろん現総理の小泉純一郎氏。2人目が故・梶山静六氏。そして3人目がこの日対決した細野豪志議員。お世辞ではない。細野氏とは、一度じっくり議論したいと思っていた。
細野代議士は現在32歳。自分より14歳も若い民主党新世代のエースだ。政策も分かるし、行動力もある。が、政治家として「カッコいい」と思うのは、彼が若いからでもないし、自分より背が高くてハンサムだからではない。(ちなみに、歌はさすがに6枚のCDを発表している自分のほうがうまいだろう。)細野氏のカッコ良さは、ひとことで言うと、自民党の議員とは全く異なった環境の中で国会議員になり、既得権益にも古い政治文化にも全く縛られずに活動していることだ。「こういうプロセスで政治家になり、こんなスタイルで活動出来たら…」という自分の願望(理想の姿)を体現している。だから、輝いて見える。
細野議員は4年前、弱冠28歳で政治家への転身を決意。地盤も看板も資金もないところからスタートし、民主党の公募で候補者になった。いわゆる落下傘候補(パラシューター)として静岡県某選挙区で当選。選挙区調整で別の地域から出馬した昨年の選挙では、自民党の強豪現職候補に競り勝った。彼の最初の戦いを描いた本「パラシューター」はなかなか面白い。当選後は企業献金を一切受け取らず、新しい政治家のロールモデルを模索し続けている。
番組では、政治とカネの問題を中心に(1対1)で本音をぶつけ合った。きちんと議論したのは初めてだったが、細野さんの優れたところは単なる理想主義者ではないこと。現実的で戦略的な一面もある。ううむ。こんなに若くて魅力のある政治家、自民党には(残念ながら)ちょっと見あたらない。遠くない将来(民主党というより)日本の政治リーダーの一角を担うことになるだろう。
番組の収録後、プロデューサーも交えて別室で30分ほど談笑した。帰り際にこんな言葉を残していった。「いや、さっきの討論で、2世議員にもいい人と悪い人がいると言いましたが、いい人って山本一太さんと河野太郎さんのことです。」こういうとこ、政治家だなあ。