ああ、疲れた。このプログラムを呼び出すまでに1時間ですよ、1時間。来週のどこかで、このHPを管理してくれている友人(ウェブ・マスター)に会い、治療を施してもらうことに決めた。やっぱり何かのウィルスの影響かなあ。うまく病気が直らなかったら...その時は「マック」との関係をあきらめるしかない。こんな状態で毎日レポートを更新するのは不可能だ。

 

 さて、朝から晩までいろいろなことを考えた。いろいろな場所で何杯も熱い紅茶を飲んだ。イラクへの自衛隊派遣を有権者にどう説明するか。「新世代総理を作る会」の最初の会合をどんな形で立ち上げたらいいか。「インターネット(仮想)総裁選挙」事務局のサポート・スタッフをどういうやり方で集めるか。毎回出演することになったCSの討論番組をどうすればレギュラー化出来るか。1月下旬に(?)始まる通常国会において、どういう戦略で2本の議員立法(外為法改正案と特定船舶入港制限法案)を成立させるか。苦戦の予想される7月の参議院選挙で改革派の同僚をどう助けたらいいか。中国との議員外交をどこからどう始めるか...等々。妻と2人で歩きながら、カフェでお茶を飲みながら、仕事を片付けながら、2004年の目標やこれからの計画についても、じっくり話し合った。

 

 夜。新宿で中国映画「再見(ツァイチェン)」を観た。中国では社会現象になるほどの大ヒットを記録した作品だ。出演していた香港の有名女優や大人の名優達の存在がすべて色褪せてしまうくらい、幼い兄弟を演じた4人の子役の演技(これって演技なんだろうか?)が素晴らしかった。随所に「こんなドラマチックなことが起こるはずがない」「ちょっと不自然だ」と言いたくなるような乱暴なストーリー展開があった。が、そんなことは大した問題ではない。両親が亡くなって次々と離ればなれになっていく兄弟の姿には、本当に心を揺さぶられるものがあった。こんなにうまい子役って、日本では見たことがない。これが「10億人の力」というものか。

 

 年末から年始にかけて、ずっと「中国」という国のことを想い続けた。別に中国に一方的に憧れているわけでもないし、過大評価しているわけでもない。元旦のレポートにも書いたように、中国は様々な問題を抱えている。民主主義のシステムは不完全だし、順調に見える経済にも危うさがある。都市部と農村部の格差、貧富の差も広がる一方だ。が、この国の持つ恐るべき可能性と圧倒的な存在感、そして溢れんばかりのソフトパワー(文化の発信力)は否定することの出来ない現実だ。この巨大な「八岐大蛇」のようなモンスターは、たとえ首を2本や3本失ったとしても、前進を続けるだろう。

 

 21世紀。中国はアジア・太平洋の新たな「超大国」として台頭する可能性が高い。そのことを前提に、この隣国との関係を考えていく必要がある。中国という国家に幻想を抱くことなく、情緒的になることもなく、あくまで冷静に、戦略的に「共生」の道を探っていく。それが対中外交の基本だ。

 

 それにしても、中国映画が元気だ。まごまごしていると、エンターテーメントの世界でも中国の国際競争力に水をあけられてしまうかもしれない。がんばろう、ニッポン!!