それにしても、参院自民党とはなんとジメジメした嫌なところだろう。なんとチマチマした窮屈な空間だろう。人事は相変わらず年功序列・派閥均衡だし、衆議院に対する「コンプレックス」と「マイナーリーグ根性」が蔓延している。自分の努力不足を棚にあげて、人の足を引っ張ることばかりを考えている連中がいる。自分は、こんな停滞の府には絶対染まらない。そして旧体制と心中するつもりもない。けっして。

 

 この嫉妬とやっかみの渦巻く内向きの組織の中で発せられる山本一太への批判や悪口は、ほとんど気にしていない。悪いけどそんなことを気に病むほど暇ではないし、そこまで意識している相手もいない。自分程度の政治家を批判して(意識して)くれるなんて、逆に光栄な話だ。誰がどこで何を言っているかという情報だけは自然と集まってくる。が、そのことで同僚を憎んだり、腹を立てたりすることはない。ただ、他の政治家が自分に対してどういう感情を持っているかを知っておくことは役に立つ。だから一応アンテナを張っているだけのことだ。

 

 中には、他の政治家の悪口ばかり(威勢よく)言いまくっている議員もいるが、こういうのは(スピッツみたいなもんで)ちっとも恐くない。キャンキャン吠えるだけで、相手にダメージを与えられるような攻撃力(情報力やネットワーク)も闘争本能も持っていないからだ。だから、自分に攻撃の鉾先が向けられたとしても、反応しない。

 

 ただし、自分自身が政治生命をかけてやろうとしていることを邪魔するようになってきたら、これは別の話だ。口は災いのもと。「アイツは人の悪口が趣味だから」などと笑っているわけにはいかない。政治とは権力闘争、つまりケンカだ。売られたケンカは買う!そろそろ反撃の準備を始めることにした。もちろん、ピンポイントで。

 

 まず相手の言動についての正確な情報をつかまねばならない。早速、数名の衆参議員に電話で様子を聞いた。事実がハッキリしたところで、批判に対してどう反駁するかを考える。次に相手がどういう人物なのかを改めて調べ、弱点を捜す。それらを踏まえて、どういう方法でガツンといくか(直接噛みつくか、間接的に伝えるか)を決める。明日からいよいよ戦闘開始だ。まずは某大臣のスタッフに会うところから始めることにした。覚悟を持ってやっていることを妨害しようというのだから、相手にもそれなりの覚悟があるはずだ。




 それはともかく...ああ、ケンカすることに、こんなにワクワクするなんて。他人を攻撃したり、傷つけたりするのは嫌いなはずなのに、このフツフツとたぎるような闘争本能は、どこから湧いてくるんだろう。

 

追伸:誤解のないように言っておくが、参院自民党に人材がいないわけではない。国際政治学者の舛添要一氏からは学ぶことが多いし、敬愛する武見敬三氏は山本一太をはるかに凌ぐ国際派の論客だ。世耕弘成氏の政治的センスにはいつも脱帽している。いわゆる政策型ではないが、国会対策で汗をかいてきた鈴木政二氏には、何ともいえない人間的魅力(求心力)がある。最悪なのは参院自民党のシステムであって、個々の議員ではない。