午後4時。自民党の若手有志議員4名で、道路公団の近藤剛新総裁を訪ねた。他のメンバーは、大村秀章衆院議員、小野寺五典衆院議員、山際大志郎衆院議員。道路公団民営化問題は、小泉構造改革の目玉の一つ。これが骨抜きにされてしまったら、小泉改革全体が揺らぎかねない。新総裁には「断固たる態度」で道路公団改革に取り組んでほしいと申し入れた。この激励訪問と同時に、有志議員10名による近藤新総裁の議員応援団が発足した。近藤総裁の改革を全面的に支えていくことを確認した。

 

 朝6時に起きて、紅茶を飲みながら「近藤新総裁の道路公団改革を断固支援する議員の会」の趣意書を書いた。あれ、こんなシーン、前もあった気がする。午前中にメンバーにファックスし、了解を得た。内容は次のとおり。

 

     「近藤新総裁の道路公団改革を断固支援する議員の会」趣意書

 

小泉総理が掲げる構造改革の柱である特殊法人改革において、道路公団の民営化が最も重要な課題であることは疑う余地がない。この問題で万一つまづくようなことがあれば、小泉改革全体が失速することになる。

民営化をめぐる議論が本格化する中で、道路公団自体の不透明な運営をめぐる様々なスキャンダルが噴出し、その責任を問われる形で、公団の前総裁である藤井氏が解任された。この状況を受け、先週、我々の同僚であった近藤剛前参議院議員が道路公団の新総裁に抜擢された。近藤氏は筋金入りの改革派であり、同氏の高い見識や行動力を知る我々は、小泉首相によるこの人事を高く評価したい。

近藤新総裁は、就任後、「命がけで改革を進める」と明言した。道路公団改革には国民の厳しい目が注がれている。不透明な部分はすべて明らかにする必要がある。道路公団問題は、自民党の古い政治体質や政官業癒着の象徴であり、これに対して与党自民党が真剣に取り組む姿勢を示せなければ、自民党に対する国民の信頼はけっして回復しない。来年の参議院選挙への影響は不可避である。

小泉総理によって任命された近藤新総裁には、石原国土交通大臣と連携を保ちつつ、断固たる覚悟で道路公団改革を断行することを強く望みたい。我々若手議員グループはここに「近藤新総裁の道路公団改革を断固支援する議員の会」を結成し、近藤新総裁の改革を全面的に支えていく決意を表明する。

平成15年11月26日

メンバー:

衆院議員  大村秀章、小野寺五典、河野太郎、松本純、水野賢一、山際大志郎

参議院議員 小林温、世耕弘成、野上浩太郎、山本一太

 午後8時。有楽町の読売ホールで行われた東京青年会議所主催のフォーラム「新日本のあるべき姿」へ。道州制を主なテーマに、4名のパネリストと議論を交わした。コンサルタントの大前研一氏、民主党の玄葉光一郎衆院議員、埼玉県の上田清司知事という組み合わせ。未来の国家像を改めて考えるいい機会になった。それにしても、最近やけに多いなあ。講演とかシンポジウムとかが。