昨日に引き続き、朝から選挙区を回る。東京に戻る夜の新幹線の中でパソコンのスイッチを入れた。比較的余裕のある日程だったが、昨晩の睡眠不足が響いて、ちょっとしんどかった。東京まであと20分。気力を振り絞って、本日のレポートをしたためたい。

 

 10月2日の朝5時。眠ったままの頭を熱い紅茶でほぐしながら、「新世代総理を作る会」の趣意書案を書いた。この案を片手にメンバー集めに走り回った。「活動内容の項目に、インターネットを使ったバーチャル(仮想)総裁選挙をぜひ加えましょうよ。数年前に山本ー世耕コンビでやった時より何倍もインパクトがあると思いますよ!」という世耕弘成氏からの建設的な要望以外、異論は出なかった。趣意書の最終版は、結局、次のような内容になった。

 

         ー「新世代総理を創る会」趣意書—

 先の自民党総裁選挙において、小泉純一郎現総裁が再選された。小泉総裁は新たな総裁の任期である次の3年間、首相として引き続き構造改革に取り組むことになる。我々次世代の有志グループは、この間、小泉構造改革路線を支援し、同時に小泉総理が改革反対勢力と妥協したり、改革を逆行させたりすることがないよう、しっかりとウォッチする役割を果たさねばならない。

 小泉総理には、5年間の本格政権として、残り3年間、古いシステムを一掃し、国民の意識を変え、日本の競争力を回復させる改革に全力を尽くすことを強く要望したい。

 当然のことながら、日本再生のための改革には更なる時間を要する。小泉総理が作りあげた改革の流れを引き継ぎ、さらに推進していく役割は、我々次世代が担うことになる。すなわち、古い政治文化や既得権益のシガラミに縛られず、新しい時代の感覚とコミュニケーション能力を備えた新世代が、小泉改革の強味を学び、弱点を克服しながら構造改革を完成させ、未来の国家ビジョンを創造することが、日本再生のために不可欠であると確信する。時計の針をけして後戻りさせてはいけない。

 こうした決意の下、我々有志議員は、下記のとおり「新世代総理を作る会」を結成する。会の目的はただ一つ。3年後に予定される次期の自民党総裁選挙には、我々次世代のグループから必ず総裁候補を擁立し、政権を奪取することだ。新世代マニフェスト(政権公約)を競い、候補者を絞り込み、政権獲得のための戦略と覚悟を時間をかけて練っていく必要がある。

 今回の自民党総裁選挙は、党の総裁(総理大臣)を選ぶという与党国会議員にとって最も重要な選挙において、旧来の派閥選挙がもはや通用しないことを明らかにした。我々は我々のこの動きが、派閥政治の弊害を打破し、すでに始まっている党内の新たな政策グループの再編という流れを加速させることを期待する。加えて、党内に健全なる世代間競争を生み出すことによって党を活性化し、自民党が新しい政党に生まれ変わることに大きく貢献すると信じる。

                 —記—

1.メンバー:16名(1名は都合により氏名削除)

衆議院:石原ノブテル、塩崎ヤスヒサ、茂木敏充、根本匠、河野太郎、水野賢一、大村秀章、菅偉義、下村博文、新藤義孝、下地幹男

参議院:世耕弘成、小林裕、武見敬三、山本一太

2.活動内容:

(1)定期勉強会(戦略会議)の開催

(2)次世代シンクタンクの立ち上げ

(3)新世代マニフェスト及び政権奪取戦略(工程表)の策定

(4)バーチャル総裁選挙の実施

(5)各界・各層との意見交換

(6)タウン・ミーティングの実施

(7)その他