夜8時から六本木ヒルズで行われた「マニフェスト策定セミナー」に出席。総集編その1のゲストは、河野洋平元自民党総裁と小林陽太郎富士ゼロックス会長(前経済同友会会長)だった。河野洋平氏から、新党(新自由クラブ)を立ち上げた当時の経緯やその後の苦闘について聞くことが出来た。熱い口調に耳を傾けながら、「なぜ、我々の世代(今の若手議員)はこんなに大人しいんだろう」と考えた。「小選挙区制になったことで、党の支配力がぐっと強まっちゃった。これじゃあ、新党運動なんて起きないよ。」セミナーがはねた後で、大村氏がつぶやいていた。




もう一人のゲスト、小林会長の言葉にも迫力があった。さすがは経済界を代表する国際派の論客。「マニフェストより先に、日本の政治家がきちんとした政策立案能力をつけるほうが先決ではないか。」「マニフェストが英国のブレア政権で成功したからといって、日本の現在のシステムの中で機能するかどうかは分からない!」的確で手厳しいコメントが次々に飛び出してきた。ご指摘は、しっかり胸にとめておきます。




河野洋平氏と河野太郎氏の親子対決もちょっとスリリングで面白かった。「肝臓はもらったが、今の(太郎氏の)意見には全く同調しかねる」と洋平氏。さらに反論しようとする太郎氏を他のメンバーが制した。「残りの議論は、家でやってください!」




一足早くセミナー会場を退出した洋平氏が(茶目っ気たっぷりに)太郎氏が差し出した握手の手を避けた様子を見ながら思った。やっぱりこの二人は親子だ。行動のパターンが似てるもの。




来週(6月30日)で、いよいよこのセミナーも最終回(総集編その2)を迎えることになった。麻生太郎自民党政調会長をゲストに迎え、本音の議論を戦わせたいと考えている。ああ、やっとここまで辿り着いた。