朝の財政・金融部会/経済産業部会/外交部会の三部会合同会議で、外為法改正案を審議した。結局、関係部会の了承は得られなかった。




 とても後味の悪い会議だった。無性に腹が立った。この法案をめぐる官僚や一部政治家の動きに対してではない。もちろん、会議を取り仕切った財政・金融部会長に対しての怒りでもない。勝負どころであんな条文を示してしまった自分自身の政治家としてのナイーブさ(無神経さ)を腹立たしく思った。問題の条文に関し、一緒に法案を準備してきた他の4名メンバーと十分に協議する時間が無かった。完全な戦略的ミスだった。自分の浅知恵で仲間に迷惑をかけてしまった。




 昨晩、塩崎添久財政・金融部会長から電話があった。「どう考えても、法律的に整合性のとれていない部分がある。明日の部会でちゃんと説明出来るように、今からでも考え方を整理したほうがいい」という親切な(?)アドバイスだった。




 部会長から電話が来たのは、夜7時過ぎ。それぞれ多忙なスケジュールの中を走り回っている他のメンバーとはなかなか連絡がつかない。「これから集まろう」というわけにもいかなかった。とにかく至急、条文を整えなければならない。午後8時過ぎに急遽、議員会館の事務所で会合を持った。参議院法制局と各省の有志(?)に集まってもらい、非公式に(?)案分を練った。




 朝起きて訂正した部分を読み返してみた。この表現では部会の出席者から必ずクレームがつくだろうと思った。案の定、異論が出た。部会での意見を踏まえて改めて条文の内容を検討し、もう一度部会にかけるという仕切りになった。法案の主旨に反対する議員は一人もいなかった。それだけに残念だった。なんにせよ、時間が足りなかった。根回しも不十分だった。




 午後3時。朝の結果を受け、「対北朝鮮外交カードを作る会」のメンバーで作戦会議をやった。来週早々にもう一度会合を開き、条文の内容をつめることになった。こんなことであきらめるつもりは毛頭ない。今回の反省を踏まえ、5人の叡智を結集し、次の部会では必ず了解を取ってみせる!その前に塩崎部会長の真意を確かめておく必要がありそうだ。




 この法案の内容や党内の議論については、引き続き詳しくレポートしていきます。