朝の新幹線で上毛高原駅に向かっている。本日も、県議選後の挨拶回りや選挙を控えた町村長への激励のために飛び回る。




 地方統一選挙の当選者と票数を改めてチェックしながら、政治家にとって「選挙の得票」というものがいかに重要かということを痛感する。選挙の種類(国政選挙、地方選挙)にかかわらず、前回の選挙に比べて急激に票を減らした議員の影響力は、間違いなく低下するからだ。票が大きく減るということは、その議員の活動が地元の有権者に十分に評価されていない(人気が落ちている=あきられている)ということに他ならない。「あの議員はいよいよ力がなくなったな」という認識は、仲間にも一般の選挙民にも明確に共有されてしまう。逆にいうと、大量得票で当選した新人には最初から内外の注目が集まるということになる。これまでの選挙を総括すれば、保守王国群馬県にも「新しい時代の波」が押し寄せているということにつきると思う。




 もう一つ改めて感じたのは、県議や市町村長の選挙の結果が、必ずしも国政選挙には結びつかないという事実だ。群馬県の地方議会には魅力的な人物が多いが、たとえばある有権者が自分の住む地域の議員に惚れ込んで後援会のメンバーになり、その人を一生懸命応援することと、その議員に頼まれて他の選挙の(よく知らない、あるいは好きでもない)候補者を支持するというのは、全く次元の違う話だ。




 一人一人の有権者は候補者自身の資質や魅力に反応する。この「独立自尊」の一票という傾向はますます強まり、従来の組織選挙の形態を変えていくだろう。自分の支援者だからといって、その人の自由な選択に口を出すようなことは出来くなってきた。そして、それが正しい選挙のあり方だとも思う。




 あと数分で上毛高原駅に到着する。今日はこのへんで。




追伸:

 今晩は夕方の新幹線で東京に戻る。先日の街頭遊説に引き続き、世田谷区で行われている衆議院補欠選挙の応援に入る予定だ。