民主党の中にも、自分は「自民党に近い」みたいなことを平気で公言する議員がいる。なるほど、こうした政治家と話してみると、考え方も雰囲気も「典型的な自民党議員」という感じがする。特に、自民党の偉い人(?)と仲がいいのを自慢するような最大野党の若手議員に会ったりすると...なんか、白けちゃうんだよなあ。




 申し訳ないが、こうした自民党的野党議員には全く魅力を感じない。だいたい、発言が中途半端だし、(当然のことながら)民主党内ではけして華々しい活躍が出来ないという宿命を背負っている。民主党の若手といえば、まず頭に浮かぶのは枝野幸男氏、前原誠二氏、古川元久氏、福山哲郎氏といった面々だ。ライバル政党ながら彼等に魅力を感じる理由は、別に政策が一致しているからではない。むしろ、国民に対して自分とは異なった選択肢を提供出来る政治家だと思うからだ。近い将来、二大政党制の下でこうした議員達と切磋琢磨しながら戦い、政権を奪い合うことが出来たら、どんなに楽しいだろう。




 さて、今晩は妻と二人で久々に映画を観た。デートのメニューは韓国映画「猟奇的な彼女。」昨年の封切り以来、韓国では大ヒットを記録。日本でも若者を中心に人気を集めている。ストーリーは漫画的でやや荒唐無稽の感もあるが、とにかく面白かった。ここ数年、韓国映画は元気がいい。




 韓国人は情緒的だ。日本人ほど本を読む習慣がないこともあり、日本に比べて出版ビジネス全体は大きくない。ところが、詩集は日本の何倍も売れるというお国柄だ。大統領選挙のキャンペーンで、ノ・ムヒョン陣営が作った「涙」という感性に訴えるCMは、国民各層で大きな共感を呼んだ。そうでなければ、こんなにコミカルで、こんなにロマンチックな映画が撮れるわけがない。




 束の間の休息は終わり。明日は朝から「政治」が待ちうけている。