午前8時。都内某ホテルで、若手議員三名と来日中の韓国主要紙ジャーナリストとの朝食懇談会に出席。他の二名は、自民党参院議員の林芳正氏、民主党衆院議員の前原誠二氏だった。韓国の新政権、北朝鮮問題、小泉改革の展望等について意見を交わした。

 記者グループには、事前に「私が総理になったらー若き日本のリーダーたち」(韓国版)を渡してあった。同書には、林氏と前原氏の国家ビジョンもバッチリ収められている。「これから、日本政界の未来のリーダーにインタビューしたい時は、この本に登場するメンバー29人から選べば、間違いありません!」と強調しておいた。

 懇談会終了後、各ジャーナリストと名刺交換。「山本議員の活躍は、韓国ではよく知られていますよ。」「え、半分は歌手としてでしょう?」「ま、それもあるかな。」当選以来続けてきた日韓若手議員交流の成果だろうか。なんにせよ、韓国内で知名度が上がっていることは悪いことではない。

 議員会館の部屋に戻り、今度は日本のジャーナリストと密談。先程、机の上でパソコンを開いた。そうそう、5分ほど前に、大使会議で来日中の高野韓国大使から電話があり、これから事務所を訪ねたいとのこと、あ、到着したようだ。

(お茶を飲みながら大使と20分ほど放談)

 たった今、高野大使が帰っていった。「政治家が訪韓した時に、話を聞きたいと思うようないい大使になってください」と激励しておいた。

 昨日の夕方、在日イスラエル大使館の公使が訪ねてきた。イラク問題や中東情勢について意見を交換した。トルコには二度行ったことがある。が、それ以外の中東地域を訪ねたことがない。今年は何とか中東を訪問する機会を作りたいと思っている。イスラエルはもちろん、シリアにもヨルダンにも、そしてイランにも行ってみたい。

 そういえば、米国留学時代、大学院でパレスチナ人の学生と同じクラスになったことがある。彼女がよく、「アラブの詩」を読んで聞かせてくれた。とても深く、荘厳で、美しい詩だった。以来、中東の文学には興味がある。

 事務所にやってきたイスラエルの外交官からもらったイスラエル文学の評論レポートをパラパラとめくっていると、「国家」という有名な現代詩(作者:イスラエル・ピンカス)が目にとまった。「それは5月。わたしは少女を愛した。その名はウ゛ァリー。私が彼女を覚えているのは、彼女が坐っていたから...。」

 イラク情勢は緊迫している。が、パレスチナ問題では「インティファーダ」(闘争)が始まって以来、自爆テロや軍との衝突ですでに数千人の市民が犠牲になっている。中東諸国がブッシュ政権に対し「まず中東平和プロセスに力を注いでほしい」と注文をつける気持ちは良く分かる。中東の悲劇が終わる日は来るだろうか。日本は中東の和平構築にどこまで貢献出来るだろうか。

追伸:

 ちょっとレポートの更新をサボっていたら、10日経ってしまった。日程のメモをチェックしながら「失われた10日間」を取り戻さねばならない。あーあ。「止まらない国政報告」なんて宣伝文句、つけるんじゃなかった。