毎週末、朝の新幹線で欠かさず選挙区に入っている。それだけに、平日、特に国会開会中は、東京での仕事に全力を傾けたい。政策でも政局でも、毎日が真剣勝負だ。




 政治家の日程は、政治家自身にしか判断出来ない。にもかかわらず、自分にとってより優先度の高いスケジュールでも後回しにしなければならないことがある。その度にイライラする。自分の意志が100%反映されないもどかしさ、とでもいおうか。




 さて、午前10時30分から党本部で香港の報道関係者10名と日本の現状や展望について議論した。日銀総裁人事、政府の経済対策、イラクや北朝鮮問題等について活発な質疑が行われた。ふう。横文字(英語)のやり取りは疲れるのなんの。ジャーナリストだけあって、皆よくしゃべる。でも、面白かった。




 終了後、香港チームに、新刊「私が総理になったら」とCD「かいかくの詩」をプレゼント。リクエストに答えて、新曲のアカペラまで披露した。ちょっとサービス過剰だったかな。結局、予定の時間を30分以上オーバー。おかげで、午後12時からの党e-JAPAN重点計画特命委員会をパスするはめに。あーあ。「生のビル・ゲイツ」に質問をぶつける機会を逃してしまった。




 夕方。「政治文化を変える会」に顔を出す。国立国会図書館のスタッフから、諸外国の政治資金制度、秘書給与制度等について話を聞いた。今回は自民、民主から8名が参加。次回は経済同友会、次次回は経団連を招いて企業献金の問題を徹底討論(?)することになっている。




 午後6時30分。議員会館事務所で恒例の「金融・経済勉強会」に臨む。今回のゲストは気鋭のベンチャー・キャピタリスト。ひとことで言うと、本物のサムライだった。日本という社会が、いつのまにか個人のイニシャティブを生かしにくい構造に陥っていることを再認識した。




 午後9時。会館事務所の部屋で、そのままテレビ番組「たけしのTVタックル」のインタビューを受けた。スタジオへの出演依頼をいただいていたが、地元日程と調整がつかなかった。今回のテーマはイラクと北朝鮮。「TVタックル」に出演するのは、少々勇気がいる。何度かお誘いを断ったこともある。が、今回ばかりは出たかった。日本が米国の立場を支持しなければならない理由を、様々なチャンネルで国民各層にきちんと説明していかねばならないからだ。偏った意見ばかりでは、有権者に誤解を与えてしまう。




追伸:

 先日の夜、ある会合で会った先輩議員がこう話していた。「もうすぐ鈴木宗男代議士が(保釈されて)戻ってくる。いろいろと腹にすえかねていることもあるんじゃないか。あちこちで発言を始めたりすると、永田町もまたガタガタするかなあ。心配だ。」




 宗男氏とは全くおつき合いがなかったので、自分に累が及ぶことはない。が、万一何らかのスキャンダルが蒸し返されるようなことがあれば、すでに農相問題を抱えている小泉内閣にとってマイナスになることは間違いない。そんなことはないと思うが...ちょっとイヤな予感がしている。