久々に草津温泉に一泊した。疲れているはずなのに、あまり眠れなかった。朝やや遅めに起きて、草津町の挨拶回りに出かける。葬儀委員長を務めてくれた町長が、「心のこもった(喪主の)挨拶でしたね」と声をかけてくれた。




 高原の冷たい風が心地いい。ちょっと寒いけど。それにしても、草津はいいところだ。この季節に、故郷の少し終わりかけた紅葉を見ながら歩いたのは、何年ぶりだろう。名所の「湯畑」(温泉の湧き出るエリア)付近は、観光客で賑わっていた。




 夜の新幹線に乗った。もう、高崎の自宅に戻っても、あの笑顔には会えない。父と母は、遠くから、仲良く見守ってくれるだろう。「絶対の味方」は、いなくなった。自分の足で、しっかりと歩いていかなければならない。