10月の臨時国会を前に、参議院自民党執行部の人事がほぼ固まった。国会対策は晴れて卒業することになった。ただ、要望を出していた参議院自民党政策審議会の副会長ポストからは(さり気なく)外れていた。




 何度も書いているように、特にポストにこだわっているわけではない。が、この人事には少々驚いた。同じグループで人事の窓口として汗をかいてくれている同僚議員から、ほぼ大丈夫だという感触を得ていたからだ。人情派の某先輩議員も、電話口で「あれえ、どこでどうなったかな」とつぶやいていた。要望をつないでいただいたことは、とても感謝してます。ご心配をおかけしました。




 この一年間、外交・防衛、総務、経済産業委員会担当の国会対策副委員長として一生懸命仕事をしてきたつもりだ。朝から国会対策委員会の部屋に出勤し、一日中、国対の部屋を出たり入ったりしながら各委員会の調整をやった。平日はほとんど地元に戻れなかった。トラブル続きだった外交防衛委員会の法律だって100%通過させた。実際にそういう努力を認めてくれたからこそ、鴻池委員長や矢野筆頭副委員長も、国対から常任委員長ポストに推挙してくれたのだと思っている。委員長人事もダメだったが、こっちは気にしていない。レポート「幻の委員長」を読んでみてください。




 政策審議会の副会長は確か4ー5名いたはずだ。この中に入るのはそんなに難しくないと考えていた。国会対策で汗をかいた議員の要望は、ある程度優先的に取り扱われるのが通常のルールだ。ただ一つの希望もかなわないというのは、珍しいケースだろう。国対の事務方もちょっと首をひねっていた。




 もともと、ポストがなければ自ら作り出せばいいという発想だ。次の一年でやらねばならないことは山ほどある。今回、執行部(国会対策、幹事長室、政策審議会)から外れたのは、自分の政治スケジュールの上では、むしろ好都合と言えるかもしれない。それでも、(ま、別にいいや!というラテン系の気持ちを押さえて)なぜこうなったのかはきちんと理解しておく必要がある。早速、情報収集を始めた。