昨日、党本部で行われた自民党の組織本部役員会で、根本匠衆院議員に会った。根本さんは、「竹中さんが、不良債権処理をどんどんやるというのは賛成だけど、バランスが必要だ。まあ、ボクは無派閥だからポストからモレると思うが、出来れば経済・金融担当副大臣とかやりたいなあ。ま、政府の役職はなくても、山本一太とはずっと一緒にやるよ!」と少し寂しそうに笑っていた。開けてビックリ。根本さん、適材適所の副大臣就任、おめでとうございます!さすが、小泉総理。本物は見逃さない。




 今回の内閣改造で、衆参二人の国会対策委員長がそろって入閣した。国会対策(いわゆる国対)は一種のパワーセンター。二人とも党人派、人情派で党内外に幅広い人脈を持つ。小泉内閣の重要法案を通過させるために、朝から晩まで汗をかいてきた功労者だ。大島、鴻池両大臣を誕生させたことで、総理の「地道な努力に報いる姿勢」を党内にアピールしたことになる。個人的には、鴻池さん、好きだなあ。




 乱世には優しすぎる気もするが、間違いなく自民党次世代?のスターである谷垣禎一氏の国家公安委員長、政策通の細田博之科学技術担当大臣、鈴木俊一環境大臣なんかもいい人事だと思う。それにしても、小泉総理は真面目でスタンダードな人材を好むことが改めて立証された。リーダーがこれだけカブいているのだから、それを支えるスタッフには、バランス感覚のある人材を求めるのかもしれない。




 本日は朝から決算委員会に出席。トップバッターで質問に立った。文部大臣への質問では、日本の文化戦略の一環として「ポップカルチャー」の一層の活用を進言。特にアニメーションや漫画、ゲームと並んで、子供に圧倒的な影響力を持ついわゆる「特撮変身もの」も、新しい文化発信のひとつになりうると指摘した。国会の委員会で、「仮面ライダー」とか「百獣戦隊ガオレンジャー」などという言葉が使われたのは、日本の政治史上?初めてのことだろう。ちなみに、「特撮文化振興議員連盟(仮称)」なるものを近日中に立ち上げることになっている。




 昼は久々の外交防衛委員会理事会。日朝関係について、来週中に委員会の集中審議を行うことで合意した。イラクに北朝鮮、さらに有事法制とくれば、審議の材料にはコト欠かない。今国会も「嵐を呼ぶ委員会」になるだろう。やれやれ。




 夕方。ドイツの経済誌からインタビューを受ける。ヨーロッパでは、ここのところずっと「日本の凋落は必然。中国に目を向けよう」という雰囲気があるそうだ。構造改革の展望について説明した。最後に、「時間はかかるが、日本は必ず再生する」とつけ加えた。取材に来たドイツ人のベテラン記者がにっこり笑いながら言った。「そうでなければ面白くない!」