最近、講演の依頼がやけに多くなった。経済団体や外交関係の組織から、有識者懇談会、大学、開発NGOに至るまで、様々なグループから声がかかるようになった。政治家として、少しは発信力がついてきたということか。(ま、依然としてちび議員ですが...)




 午前9時50分。経済同友会での講演のため、会場のパレス・ビルに入った。経済同友会政治委員会主催の三回目の講演会に招かれたゲストは三人。政治資金収支を含む政治活動の実態を一緒に実名で公開した水野賢一自民党衆院議員と福山哲郎参院議員、そして山本一太のトリオだった。テーマは「新しい政治文化を作りたい。」




 司会の池田資生堂社長(政治委員長)からの簡単な挨拶の後、さっそく三人の講演に移った。まず自分からグループを代表して、今回の活動の理念・目的について5分間ほど説明し、その後、それぞれ15分から20分程度、自らの政治活動・資金の実態や、政治とカネの問題に対する思いを語った。質疑応答も活発。もう少し時間が欲しかった。が、率直で意味のある意見交換が出来た。




 福山氏といえば、民主党党首選挙に前原誠司氏を擁立した中心人物の一人。「前原さん、残念でしたね」と声をかけると、「いやー、僕は選挙難民になってしまいましたよ」などと冗談を言っていた。福山さん、まあ、そうがっかりしないで。民主党に次世代のスター候補が2人生まれただけでも意味があったじゃないの。「必ずまたチャンスがめぐってきますよ!」と慰めた。よく考えてみると、他党の若手議員をこんな風に激励するのも、ヘンな話だ。




 講演終了後、衆議院の第一議員会館に直行する。塩川財務大臣の事務所に、亡くなられた夫人の弔問にうかがった。部屋に置かれた遺影の前で手を合わせる。そのまま議員会館下の食堂でサッと昼食を取り、午後の新幹線に乗った。




 ポカリスウェットのミニ・ボトル(かわいくて、つい買ってしまうサイズ)を飲みながら、キーボードを叩いている。到着まであと5分。今日は熊谷駅で降りる。太田・館林方面を中心に支持者や企業を回る予定だ。