政治家とは孤独な職業だ。どんな素晴らしい後援者に恵まれても、どんなに信頼できるスタッフがいようとも、最後は、自分ですべてのリスクを負い、一人で決断しなければならない。もっとも、そうした気概のない政治家がもともと権力闘争の中で生き残れるはずがない。自ら道を切り拓こうとする気持ちがあってはじめて、他人は手を差し伸べてくれるものだ。

 それだけに、せめて自分の手足となるスタッフ(秘書)には、有能な人材を集めなければならない。たとえば、小泉総理には、飯島秘書官という100%信頼出来る懐刀がいる。飯島氏の存在が、総理という恐るべき孤独を多少なりとも和らげているに違いない。自分の感性や考え方を理解し、意のままに動いてくれる腹心を育てるのは、並大抵のことではない。

 現在、山本一太事務所のスタッフは公設3名、私設6名の総勢9名。これが自分の持つ人的資源のすべてだ。それぞれ一長一短あるが、なかなか愛すべきキャラクターがそろっている。全員、そそっかしい議員を一生懸命支えてくれている大事なサポーターだ。だいたい全県を地区担当5名のみでカバーしている選挙区の国会議員事務所ってどのくらいあるだろうか。

 もう少しおカネ集めが上手なら、皆にこんなに負担をかけないですむのにと思う。それでも、政治活動を一層スリムにし、各メンバーの潜在力を今以上に引き出すことで、より強力かつ効率的な山本チームを作りあげていかねばならない。それにしても、みんな、毎日、ありがとう!

 午前中、9月11日に予定されている決算委員会の質問について、参議院の調査室と打ち合わせた。主に公共事業の問題を取り上げたいと思っている。

 午後から、地元。西部の企業を素早いペースで回った。前橋のお通夜に出て、高崎駅に向かう。激しい雨で道路が渋滞したため、予定よりやや遅い夜の新幹線になった。一体、何回目の列車内メールになるだろう。

 東京では、夜10時から某ホテルのロビーで韓国のジャーナリストと会う予定。新世代総理宣言に関する本の出版について相談する。うまくいけば、東京と韓国で同時発売出来るかもしれない。