昨日、自民党、民主党の若手議員4名が、それぞれの政治資金収支を公開した。メンバーは、自民党の水野賢一衆院議員、山本一太参院議員、民主党の枝野幸男衆院議員、福山哲郎参院議員。独自の報告書には、政党支部・資金管理団体・政治団体の収支の総額、公設・私設秘書の給与と人数等が含まれている。

 もちろん、今回我々が公表した数字は、すでに政治資金収支報告書で明らかにされているデータの範囲だ。それでも、個人が特定出来る形で政治資金の流れをグループとして公開する試みは初めてのことらしい。そういえば、88年に武村正義氏ら10議員によって結成された「ユートピア政治研究会」が政治活動費を公開した際も、個人名は伏せてあった。

 4人の収支公開と同時に、自民、民主の若手議員10名による研究会も発足した。この通常国会は政治とカネをめぐる疑惑のオンパレードだった。まず隗よりはじめよ。とりあえず一緒にやりたいと思う仲間と、政治とカネをめぐる幅広い問題について、本音の議論を始めたい。政治献金や秘書制度の在り方、政と官の適切な関係、陳情処理の実態、現行の選挙制度や法制度の問題点等々、勉強したいことは山ほどある。

 参議院本館二階の自民党国会対策委員会室でキーボードを叩いている。あ、もう12時。三階の幹事長室で行われる執行部会に向かわねばならない。この話は、改めて「政治資金収支公開」その2で書きます。