本日、衆議院本会議で鈴木宗男衆院議員に対する議員辞職勧告決議案が可決された。河野太郎氏はじめ、数名の自民党議員が採決直前に本会議場を退席した。こういう形で国会議員に辞職を促すこと自体、不適切なやり方だというのがその理由だ。




 河野氏等の行動は十分理解出来る。鈴木氏の政治家としての行動は非難されて当然だと思うが、それとこれとは別の話だ。選挙で選ばれた議員の身分を国会の多数決でどうこうするというのは正しい憲政のあり方ではない。もともとこの辞職勧告案なるものには、法的拘束力もない。




 ただし、仮に参議院でこの決議案が上程されていたとしたら、同じ行動をとったかどうかは分からない。制度として欠陥があることは間違いないが、旧態然とした利権誘導型政治と決別する意志表明の機会ととらえ、賛成したかもしれない。




 それにしても、退席したメンバーの名前を見ながら思わずにはいられない。政治家同士のつきあいとは、繋がりとは、一体何なんだろう。