朝8時から党本部の内閣部会。テーマは、経済財政諮問会議が間もなく発表する「経済財政運営と構造改革の基本方針」について。竹中担当大臣を招いて意見交換を行った。




 午前10時からやはり党本部で行われた財務金融部会・金融調査会会に顔を出す。G7(先進国財務相会議)報告の後、国債の格付け問題が取り上げられた。米国の格付け会社ムーディーズが今回行った日本国債格付けの再引き下げは、いくらなんでもアンフェアだと思う。しかしながら、複数の格付け会社によるここ一連の引き下げが、日本の構造改革の遅れに対する警告であることは、深刻に受けとめなければならない。




 それにしても、今回の引き下げに対して政府が正式に抗議したことはいいとしても、衆議院の金融・財政委員会がムーディーズの日本担当役員を参考人招致したのは、いかにもまずかった。かえって、米国の一民間会社の活動に不必要な権威を与えてしまったからだ。「悪玉のタレントをテレビに出して攻撃する。そのことで、その人のギャラを上げるようなことをやっちゃいかんよ!」某ベテラン議員のこの言葉。見事に的を得ていると思う。




 午前11時30分。党本部で麻生太郎自民党政調会長と面会。政府開発援助(ODA)予算の重要性を訴える。麻生氏は、「君がまじめに外務省を応援するのはいいとしても、どうもあの役所には戦略がない」と言っていた。外務省担当局の偉い人?が突然国対の部屋にやってきたことは事実だが、別に外務官僚の肩をもつために行ったわけではない。経済協力に携わってきた立場から、ODA削減という表現が外務大臣の足を過度にひっぱることがないよう、党の実力者に外交的配慮を求めたかっただけだ。ところで、外務省の経済協力局長こそ外部登用して、新進気鋭の経済人や学者なんか持ってきたほうが絶対にいい。今度、党の外務省改革小委員会でも提案しようと思っている。政治家だったら、武見敬三経協局長なんてどうだろうか。




 それにしても、麻生政調会長の外交に対する独特の見解は(いつものとおり)とても分かりやすくて面白かった。話をする度に思うことだが、麻生さんて、ユーモアセンスに溢れた実に魅力的な人物(政治家)だ。麻生会長、そのうちまた、ジャズを聴きにいきましょう。




 午後1時から国会対策委員会正副委員長会議。マスコミの取材を受けた後、午後3時から久々のM8(国家戦略本部若手座長会議)に参加する。紆余曲折はあったが、ずっとこの8人でやってきた。このグループも改めて原点に戻り、再スタートしたほうがいいようだ。




 午後4時から自民党外務省改革小委員会。瀋陽事件で明らかになった在外公館の危機管理について議論している最中に携帯が鳴る。派閥の幹部から「ちょっと会えないか」という電話だった。午後5時に小委員会を抜けて党本部8階の喫茶室へ。話の内容は....ま、ノーコメントにしておきましょう。ひとつはっきりしていることは、政治家は「自らリスクを負って決断し、行動していくしかない」ということだ。




 午後8時30分から、極秘プロジェクト?のブレーンストーミング。自分が一緒にやりたいと思うメンバーと、同じ目的を共有出来る。それだけでも、政治家冥利につきるというものだ。