(※掲載順が前後します。)




 朝7時台の新幹線で高崎へ。そのまま利根郡水上町に入った。真っ青な空と心地いい高原の風。睡眠不足でボロボロになった身体をいやしてくれる緑、緑、緑。生まれ故郷の草津町に負けないくらい、水も空気も澄みきっている感じがした。




 スキー客を含む観光客の減少には悩まされているものの、最近はラフティング(ゴムボートによる渓流下り)やパラグライダーのスポットとして若者の人気を集めているようだ。大きなゴムボートを乗せたマイクロバスやバンと何度もすれ違う。




 某ホテルのロビーで地域の後援会長と合流。午前中の3時間をフルに使い、主な後援会メンバーの自宅を一緒に回ってもらった。○○会長、いつもありがとうございます!今回の挨拶回りは後援会の支部長クラスが中心。県の旅館組合等の会合で時々顔をあわせている旅館・ホテル関係者への挨拶については、改めて予定を組む必要がありそうだ。




 上毛高原駅で、午後1時過ぎの新幹線をキャッチし、東京へ向かう。一瞬でジーンズ&Tシャツ&ジャケットというスタイルに変身し、タクシーに乗った。行く先は、本郷の東京大学。大学祭(5月祭)で賑わうキャンパスの雰囲気を感じながら、模擬店すら覗けないVIPルート?を通って安田講堂へ到着。午後4時からの東京大学5月祭の日韓交流企画「近くて近い国の幕開け」(パネル・ディスカッション)に、パネラーの1人として出席した。




 このイベントの中心となっているのは、毎週、アーク森ビルで行っている政治セミナー「新世代総理宣言」のボランティア・スタッフとしてセミナーの運営を助けてくれている東京大学(大学生&大学院生)のチーム。彼等が集めたパネリストは次の4名だった。(パンフレットの文章のまま)




*山本一太:参議院議員。外務政務次官の経験もあり、「サンデープロジェクト」でも若手議員として常連。「日韓の政治家が自費で交流する日韓手弁当交流」を97年から実施。その後も定期的に日韓若手議員の交流を企画実行する等、日韓関係の推進に尽力している。




*李鳳宇(リ・ボウ):映画プロデューサー、映画配給会社シネカノン代表。「シュリ」「JSA」を日本に紹介したことで知られる、韓国映画ブームの仕掛け人。京都府出身の在日コリアン。




*金相美(キム・サンミ):東大院生、NHKハングル講座「ライブオンコリア」レポーターとして2年間、韓国文化の今を伝えるべく活躍した。現在エッセー執筆中。




*植村文彦:今回のテーマに従い、ワールドカップに絡めてサッカー、国際交流の経験をもつ、公募によって選ばれた東大生。




 他のパネラーはそれぞれ個性的でチャーミングな面々。各メンバーの日韓関係に対する視点や考え方は、とても参考になった。「パネル・ディスカッション」は、もともと盛り上げるのが難しいイベント。しかもあの低予算の中で、オープニングにエレクトーンで音楽を流したり、スクリーンやビデオ・インタビューを効果的に使ったり、会場の参加を促す工夫をしたり...かなり頑張っていたと思う。個人的には、パンフレットのデザインがとても気に入っている。(センス、いいよ!)スタッフ(学生)の皆さん、本当にご苦労様でした!(間違いなく、成功でしょう。)




 イベント終了後の懇親会は、今回の主旨にふさわしく韓国家庭料理の店だった。十数名の東大生スタッフと二階の座敷を占領し、改めて乾杯。ここの料理、とにかく美味しい。(あとで店の名前と場所を確認しておこう。)映画や政治の話題でガヤガヤやっているうちに、映画プロデューサーの李鳳宇氏がパネルで提案した日韓合作映画の企画を、皆の力で実現しようという話がまとまる。近いうちに最初のブレーン・ストーミング(知恵を出しあう会合)をアレンジすることに。安田講堂の議論から始まった計画なので、「プロジェクトY.K.」と呼ぶことに決まった。




 やはりパネリストの一人で東大の院生でもあるキム・サンミさんが、日本人学生と一緒に披露してくれた韓国語の歌(タイトルは忘れたが、日本語の「国土」という意味だと聞いた)の詞が耳に残った。皆、言葉に対する反応が早い。先日、米国の友人が「欧米の学生に比べると、日本人の大学生はとても幼く見える」なんて言っていたが、どうしてどうして。知的レベルも、独立心も、そして感性の部分でも、全くひけはとっていないと感じた。




 別に年下だからといって、相手を見下したりすることはない。ほんの20歳しか違わない大学生とでも「親友」になれる「精神年令の低さ?」が、自分のいいところだと思っている。それでも、緊張しながら一生懸命このイベントに取り組む学生達の姿は、とても初々しく見えた。「かわいーなー」なんて目を細めたり?して。あーあ、すっかり「おじさん」ですね。




 午後8時30分。学生達に見送られ、店の前でタクシーを拾った。政治関係の仕事に携わっている友人との会合に向かう。うーん。会う度にカッコよくなっている。「進化する人間」は、いつも魅力的だ。




新世代総理宣言のページはこちら

http://www.academyhills.com/011101/