朝8時から「政治とカネの正しい在り方を考える会」の第3回会合。松下忠洋座長を中心に5名の衆参議員が参加した。それぞれの事務所の実態を説明しながら、企業献金のあり方、政治資金の透明化、個人献金の可能性等について意見交換を行った。今後は各メンバーのプレゼンテーションを柱に、議員メンバーのみで議論をすすめていくことを確認した。




 午前9時の行革本部独立法人改革はパス。担当委員会の動きをにらみながら、院内外をいったりきたりする。午前11時から、米国国務省のウッド次官補(国連担当)が議員会館を訪ねてきた。「安保理改革の熱が急速に冷めつつある。改めて国連に関する議員連盟を立ち上げたい」と話すと、ウッド氏は「確かに、安保理改革が膠着状態になっているという側面はある。しかし、長期的に見れば現在の安保理は変わらざるえない状況になるだろう」と分析していた。




 「安保理改革について最も重要なことは、各地域の常任理事国候補の間の調整が出来るかどうかだ」というウッド氏の指摘は的を得ている。日本が常任理事国になること自体について反対している国は、ほとんどない。日本政府が、特にアジア地域における日本以外の常任理事国候補の調整(たとえばローテーション制?)に努力を傾注するというのは、理にかなった外交戦略だろう。




 午後2時に開会を検討していた外交・防衛委員会は流す(中止する)ことになった。野党の理事と次回の委員会日程について改めて折衝し、ようやく木曜日の開会に漕ぎつけた。ふう...。




 午後5時。新しい総理官邸へ。若手議員有志とともに、総理に面会した。総論賛成、各論反対といった中途半端な姿勢ではなく、小泉改革を覚悟をもって支える「改革決死隊」のメンバーは全部で9名。今回参加したのは、世耕弘成氏(参)、愛知二郎氏(参)、谷本龍哉氏(衆)、水野賢一氏(衆)そして山本一太(参)という5名だった。ちなみに残りの4名は、佐藤勉氏(衆)、近藤剛氏(参)、小林温氏(参)、河野太郎氏(衆)(太郎氏には、本人の政務復帰を待って了解を取る予定)。




 「小泉総理が本当に覚悟を決めるなら、最後までついていく。ここまで来たら、英国型のマニフェスト(選挙綱領)を作って、本当に小泉改革を支持する議員とそうでない勢力をしっかり色分けしてほしい!」と迫った。それに対する総理の答えは、「原理・原則はけして譲らない。自分が突き抜ければ、党内は必ずついてくる。抵抗勢力は、協力勢力になってるんだ!」「まだ若いから分からないと思うけど、敵を敵と思っちゃあいけない!」というものだった。そういえば、小泉さんて、実は他人の悪口(個人の中傷)をけして言わない人でした。




 かなり思いつめて押しかけただけに、やや「肩すかしを食った」感じはあったが、総理は我々が考えているより、ずっと戦略的で、したたかに考えている。いずれにせよ、自信にあふれた表情を見れただけでも、会いに行った甲斐があったというもの。帰り際に、「また来てくれよ!」という言葉をかけていただいた。次回は、フルメンバー(9人)で突入したいと思う。




 午後6時から「小渕元総理を偲び、小渕優子代議士を励ます会」。1時間ほど遅れて某ホテルの会場に入る。(乾杯には何とか間に合った!)経世会オールスター揃いぶみの大イベント。さすがに大盛況だった。右肩上がりの経済の中で生まれた「政官業癒着の構図」は崩れつつある。今後、政治は激動するだろう。自民党だって、いつまであるか分からない。山本一太より16歳若い小渕優子さんには、これから直面する様々な試練を一つ一つ乗り越え、古い殻を破りながら、日本を代表する政治家を目指してほしいと思う。優子さん、本物でなければ、生き残れない時代です。お互いに切磋琢磨しながら、頑張りましょう!




 午後7時30分。政治セミナーでお世話になっている森ビル・アカデミーヒルズ関係者との会合。お寿司をつまみながら、都市計画から文化発信の将来ビジョンに至るまでいろんな話題が出た。心地いい「頭の体操」になった。




山本 一太