午前中、早々と国会対策委員会の部屋へ直行した。午前11時から国会対策委員会委員長・副委員長会議。井上裕前議長の証人喚問問題をめぐる与野党の溝はなかなか埋まらない状況だ。「山本さん、中国瀋陽の日本領事館の亡命未遂事件は日本の国益にかかわる話だ。この件で何としても外交防衛委員会を立ててほしい!」国会対策委員長から、ゲキが飛んだ。




 午後12時30分。外交防衛委員会の理事懇談会(与党のみ)に出席。午後2時30分に一瞬、議員会館の部屋に戻り、某TV局のインタビューを受ける。瀋陽領事館の事件と「変える会」の外務省改革提言(中間報告)について率直な意見を述べておいた。




 担当の委員会は、どれも膠着状態。午後から連絡・調整に走り回るが、再開のメドは立たない。無駄だとわかっていても、とにかく汗をかく。これぞ、論理性や効率性、生産性とは縁遠い国会対策の領域、国対の神髄というわけだ。まあ、これも「政治家としての大事なトレーニング」、と自分に言い聞かせる。




 午後6時から始まっていた清和会(森派)のパーティーに遅れて入る。すでに乾杯は終わっていたが、地元から足を運んでくれた後援会のメンバーや支持者に挨拶。10分ほどで、会場のホテルを後にした。




 午後10時。友人の作曲家(音楽プロデューサー)と一緒に代々木の音楽スタジオへ。与党候補としてソウル市長選を戦っている韓国若手議員(キム・ミンソク議員)と約束した「キャンペーン・ソング」にとりかかる。約2時間の突貫工事で(しかしハートをこめて)一気に創りあげた。




 選挙事務所で話した際に、ミンソク議員から出された要望(メロディーや詩は出来るだけシンプルに、バラード調で、友情や連帯を強調してほしい等々...)を思い起こしながら、歌詞を考える。一応、JASRAC(日本音楽著作権協会)の正式会員で、CDも4枚出しているが、もちろんアマチュア・ミュージシャン。そんな注文つけられても困るんだよな。それでも、この歌をソウル滞在中に一回でも披露することが出来たら、この曲が選挙期間中に一回でも流れることがあったら、そりゃあ前代未聞の(画期的な?)出来事になる。ミンソク氏のために書いた「未来への約束」の歌詞(1番のみ)、このエッセイを読んでくれた方々にだけ、こっそりお見せします。




 「未来への約束」(作詞:山本一太/作曲:安藤直弘)




  たとえば君の小さな思いが

  世界を変えることもある




  一人の力はちっぽけでも

  ほんの少しの勇気さえあれば




  深呼吸して街に出よう

  きっと違う景色が見える




  見なれた町並み色づく季節

  こんなにも美しいなんて




  We want Kim Minseok

  We want change!

  We love Kim Minseok

  We love Seoul!




  夢を伝えよう新しい世代へ

  今踏み出そう新しい時代へ