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パク・チン氏(現在ハンナラ党総裁アドバイザーで、元キム・ヨンサム大統領のスタッフ)

5月3日(金)午後5時30分~6時30分




 ホテルのカフェで友人のパク・チンに再会した。キム・ヨンサム政権では30代ながら大統領府(青瓦台)の敏腕スタッフとして大統領を支えた。ソウル大学法学部卒。東京大学とハーバード大学に留学し、英語、日本語の両方に堪能。弁護士の資格も持っている超エリートだ。奥さんは著名なバイオリニストで大学の講師も務める才媛...。これでもか、という感じでしょう?ここまでそろっていると、かえって嫌みがない。ハンナラが政権を奪い返すようなことになれば、政界(国会)にデビューすることは、ほぼ間違いないだろう。




 当然のことながら、話題は12月の大統領選挙に終始した。パク氏によれば、「与党の大統領候補に決まったノ・ムヒョン氏は、侮れない強敵。極めて柔軟で、一般庶民に対するアピール力がある」とのこと。苦戦を強いられていることを認めつつ、「それでもハンナラ党総裁のイ・ヘチャン候補が勝利する可能性は十分ある」とつけ加えた。




 大統領レースの大本命だったイ・ヘチャン総裁の優位を一夜にして吹き飛ばしたノ・ムヒョン旋風の勢いは、依然、衰えを見せていないようだ。ノ・ムヒョン氏ブームが、与党の候補としてソウル市長選を戦っているミンソク陣営に大きな追い風となっていることも明白。ハンナラ党総裁として大統領選に出馬したイ・ヘチャン候補には、自民党とハンナラ党による若手議員交流の件で、本当にお世話になった。大統領選挙に関しては、心情的にイ・へチャン氏寄りにならざる得ないものの、6月に行われるソウル市長選挙については、友人のミンソク氏(与党)の応援に入る予定であることを、正直に告げた。パク氏は笑いながら、「山本さんが、友人としてミンソクを応援するのは当然だと思う。でも、困ったなあ。大票田のソウルを与党候補に穫られるようなことになれば、ハンナラ党にとって大統領選挙は極めて厳しいものになる!」と言った。なるほど、そりゃあそうだ。それでも、やっぱりミンソクに勝ってほしい。