朝8時。ホテルのラウンジでクライド・プレストウィッツ氏に会った。ブレストウィッツ氏と言えば、米国経済戦略研究所の創始者で、同研究所の所長。レーガン政権で商務省特別補佐官を務め、対日本、中国、南米、欧州の通商交渉で重要な役割を果たした人物だ。著書「日米逆転」は有名。最近、彼がニューヨークタイムスに書いた記事の中で、「小泉総理がやるべきことは、退陣して新しい政治の流れを作ることだ」と主張していたので、一度反論したいと思っていたところに、タイミングよくアポイントが飛び込んできた。




 小泉改革を本気ですすめようとするなら、小泉総理自身がもう一度自らの政策を公約として掲げ、その旗の下に「本当の改革派」を集める必要がある、という点では一致した。「著名なビジネスマンや有識者から、もっと積極的に小泉改革へのサポートを訴えてもらったほうがいい」とも話していたが、全く同感だ。「日本と中国の連係を通じて、朝鮮半島の問題を解決を図る」というプレストウィッツ流のアプローチも(現実性はともかく)一つの考え方だと思う。




 ようやく話が面白くなってきたところでミーティングを切り上げ、午前9時30分の外交防衛委員会へ。二つの法律案の質疑・採決を行い、終了後にランチを食べながらの理事懇談会。25日(木)の日程について予想外の問題が生じ、午後4時30分に懇談会を再開、ようやく審議のメドをつける。午後4時30分から、自民党外交部会の外務省改革小委員会メンバーで外務大臣を訪ね、「改革案」の報告を行う予定だったが、参加を断念。くっそー!なんで急にもめるんだよー!




 午後6時。国会対策の部屋で有事法制のブリーフィングを受ける。続けて午後7時から友人のジャーナリスト3人と一杯やりながらの懇談。(私はお茶でした。)小泉改革の展望等について議論した。そういえば、小泉総理の外遊は今週の土曜日からだった。ベトナム、東チモール、オーストラリア、ニュージーランド等を訪問するとのこと。出発前に、なんとか(一目でも)会えるといいんだけど...。