(※掲載順が前後します。)




 午前中。二週間ぶりにTV朝日の「サンデープロジェクト」に出演した。メンバーは、与野党の若手議員6名。テーマは辻元清美氏の議員辞職や加藤元幹事長の事務所代表逮捕などで浮上した「政治とカネ」の問題。小泉総理が金曜日に言及した「公共事業を受注した企業からの政治献金を制限する」という提案について、「方向性はいいが、やや唐突で、安易な気がする」とコメントしたところ、野党議員から集中砲火を浴びた。




 いくら小泉さんのアイデアでも、具体的な中身も分からない段階で「無条件に賛成」なんてわけにはいかない。そんなことをすれば、世論に迎合してコロコロ意見を変える(国民に耳障りのいいことしか言わない)どっかの国会議員みたいになってしまう。だいたい公共事業を受注した企業からの政治献金を制限する、というのは公共事業というものがもともと政治の利権に侵されており、公正な入札が妨げられているということを前提にしている。今時、公共工事の口利きをして不正に政治資金を集める政治家なんてごく少数だろう。万一そういう体質が残っているとしたら、斡旋利得を禁止する法律を強化するなどして、政官業癒着の構図を正す方が先決ではないだろうか。反対というわけではない。実際に適用する際に生じる問題を、ちゃんと整理しておく必要がある、と言っているんです。




 個人献金と企業献金のバランスに違いはあっても、企業の政治献金を全面的に禁止している国は、ほとんどない。米国も英国もドイツも企業献金容認型だ。政治にお金をかけない努力をしていくことは当然のこと。それでも、各国に企業献金のシステムが存在していること自体、政治活動には一定のお金がかかるという現実を示している。重要なことは、個人献金、企業献金にかかわらず、政治活動に関するお金の流れをすべて透明にすること。私腹を肥やすために資金を集める政治家なんているはずがない。(と信じたい。)選挙を含む政治活動のために資金が必要なのだ。どこからどれだけ集めて、どう使ったかということをきちんと明らかにすれば、有権者の理解は得られるのではないか。




 あまりに現実と乖離した「最初から違反者が出ることのわかりきっているルール」を作っても、問題は解決しない。ただ単にお金の出入り口を閉めることばかりでなく、実態をある程度踏まえたシステムを構築し、それを透明にすることを検討すべきではないでしょうか。




 それにしても、決められた時間の中で、思ったことを正確に伝えるのは難しい。初めて政治資金規制法が成立した昭和23年から現在にいたるまでの経緯とその時々の哲学、諸外国の現状等、かなりのデータを集め、頭を整理して臨んだつもりだったが、あまりにも言いたいことが多すぎて、うまく焦点を絞り切れなかった。夜、ケーブルTVでサンプロの再放送を見る。あれ、なんかわけの分からないコメントが多いぞ。一緒に山本発言をチェックしていた妻が、「前回は60点。前々回は65点あげたけど、今回は45点かなあ。」とポツリ。相変わらずの厳しい採点。でも、いい勉強になった。(まだまだ修行が足りません!)




 TV生放送出演後、午後から選挙区へ。前橋市某地区の山本一太国政報告会に出席した。昨年の参院選挙直前と変わらない熱気。後援会メンバー百数十名が集まってくれた。4月から全県下70市町村で、順次国政報告会を行っていく予定。すでに故郷の吾妻郡では始まっているが、大票田の県都前橋市20地区の中では。最初の報告会になった。その後、挨拶回りや弔問をこなしながら、午後6時30分に伊勢崎市の某市会議員後援会の会合に入る。いつものように出席者一人一人の席を回った後、会場を出た。新幹線で東京に戻り、先ほど帰宅。サンプロの再放送を見終わったところで、レポートを書き始めた。今晩は久々に5時間以上の睡眠が取れそうだ。