夕方に行われた辻元清美衆院議員の辞任記者会見を、先ほどTVのニュースで見た。これまでの経緯を考えると、議員辞職以外に選択肢はなかったように思う。政治に携わるということの責任の重大さを、改めて思わずにはいられない。それにしても、政治家にとって、こうしたトラブルに対する危機管理がいかに大切かを痛感した。




 常に政権批判、疑惑追及の急先鋒に立ってきた辻元氏が、与党にとって極めてやっかいな存在だったことは間違いない。外交・安全保障の分野、特に対北朝鮮や中国に対する政策などについては、かなり考え方が違う。それでも、我々とは違った国家ビジョンや選択肢を国民に示すことの出来る政治家(同世代の強力な好敵手)だと思ってきた。こんな形で突然政界を去ることになるとは...。「一寸先は闇」とはよく言ったものだ。




 辻元氏は、友人としてセミナー「新世代総理宣言」にも登場し、会場を大いに湧かせてくれた。多様性のある「おもろい国」を作りたいと熱弁を振るっていた。「あなたの夢は?」と聞かれた時に、いつでも答えられる人間になりたかったとも言っていた。「夢を実現するには言葉にすること。それが意志になり、行動になる!」という言葉には説得力があった。




 辻元氏をめぐる疑惑については、今後、司直の手によって粛々とすすめられることになるだろう。今回の件は、単に辻元氏一人の問題と片付けられない。政治とお金の関係について、政治家全員が真剣に改革に取り組む契機にしなければ、と思う。




 辻本さん。与党の政治家としてではなく、同世代の友人として言います。どんな状況になったとしても、きちんと責任を果たし、その上で、自らの道をもう一度切り開いてください!




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