午前7時50分。迎えのハイヤーに乗ってTV朝日のスタジオへ。午前9時から約50分間、「スーパーモーニング」に生出演した。レギュラー・コメンテーターやジャーナリストに加え、自民党から山本一太、民主党から安住淳氏という組み合わせだった。テーマは、次から次へと噴出する鈴木宗男代議士をめぐる疑惑と外務省改革について。もう、いい加減この問題に決着をつけて、本来の外交機能を取り戻さなければならない。川口外相がかわいそうだ。




 国会対策で飛び回るかたわら、執行部会、外交防衛委員会理事懇談会、外務省改革小委員会、大学院生との面談等をこなす。あっという間に夕方になってしまった。「貧乏ヒマなし」とは、このことだ。




 午後7時。赤坂の居酒屋「時代屋」を借り切って、来日中の韓国最大の政党(野党)ハンナラ党党首のイ・ヘチャン総裁一行と自民党若手議員の懇談会を行なった。日本側からは15名が参加。進行役として全員をそれぞれ一分間で紹介。今回も一緒に窓口を務めた河野太郎氏が、数カ月前から決まっていた講演のために最初の30分で退出した後も、河野事務所の敏腕韓国人スタッフ(リーさん)の協力を得て、参加者全員をイ・ヘチャン総裁に紹介することが出来た。




 12月に行われる韓国大統領選挙のハンナラ党候補者として世論調査でも大きくリードするイ・ヘチャン総裁は、元最高裁判事。金泳三政権では首相や監査委員長まで務めた大物だ。「堅物」というイメージが強く、前回の大統領選挙では、金大中現大統領に僅差で破れた。この2月に自民党若手議員9名で訪韓し、ハンナラ党の新世代グループ「未来連帯」と交流した際には、我々のためにわざわざ晩餐会を主催してくれた。実際に話してみると、知的で洗練された人物。気さくでユーモアセンスもある。




 次回の大統領選挙は、イ・ヘチャン総裁に加え、現在行われている予備選挙で勝利した与党新千年民主党の候補者(やはり前回の大統領選挙に出馬した50代のイ・インジェ氏の可能性が大)と、先日ハンナラ党を離党し、大統領選挙への出馬を表明している40代のパク・クネ儀員(朴大統領の娘で今回、台風の目になるといわれる)という3人の候補者の争いになることは間違いない。




 実はパク・クネ議員とも親交がある。数年間、外務政務次官として韓国を訪れ、ソウルの世宗文化センターでライブ・コンサートをやった時にも、わざわざ会場まで観にきてくれた。この2月にソウルを訪れた際には、5回目の面会を果たす。静かな語り口ではあるが、「政治改革」の必要性を強調していた。品格やカリスマを感じる数少ない政治家。国民的人気もある。




 うーん。パク・クネさんも好きだけど、今回はイ・ヘチャン総裁に勝たせてあげたい気がする。別にご馳走になったから、というわけではありません。いずれにせよ、イ・ヘチャン大統領が誕生した暁には、必ず大統領府(青瓦台)に招待してもらう約束をした。




 午後9時30分、安倍晋三官房副長官の主催する会合に合流。寝不足でうまく舌が回らない。先ほど帰宅。いつものように蜂蜜入りの熱い紅茶を飲む。気がつけば午前2時。アフガニスタンに向かう途上の妻の無事を祈りながら、そろそろ休むことにします。