朝8時から党本部で経済産業部会(デフレ対策の報告塔)、9時から外交部会(条約及び外務省調査報告書について)、10時からデフレ対策特命委員会に続けて出席し、議員会館の事務所に戻ってきた。少しずつ愛着の湧いてきたパソコンを開く。




 デフレ対策特命委員会では、米国フォード政権で経済担当補佐官を務め、89年から90年までRTC(米国整理信託公社)初代会長でもあったウィリアム・シードマン氏(現在CNBCテレビの論説委員)を招いての懇談。日本のRCC(整理回収機構)はあくまで手段であって、目的は日本経済の再生であること、そのための最も喫緊の課題が銀行の再建と金融の安定であること等について、米国の体験を踏まえながら、冷静で洞察力のある分析を展開していた。




 最も興味深かったのは、コンチネンタル・イリノイ銀行を立て直した時のエピソード。銀行の再建を直接担当したのはRTCではなく、別組織のFDICだったが、いずれにせよ、主要銀行の健全化を迫られている日本のケースに近い。




 シードマン氏の説明によれば、まず、

(1)同銀行に公的資金を注入し、

(2)銀行株の保有を高めて発言力を確保し、こちらの決めた価格で不良債権を買い取り、

(3)経営陣を入れ替えて高収益の体制を作り、

(4)その上で、民間に売却する、という手順で再建に成功したという話だった。




 この再建プランのとっておきの戦略は、新しい取り締まり役として少数精鋭(5人?の有能な人材をリクルートし、彼等にインセンティブ(やる気をあたえるもの)を与えたこと。それは、なんと5人の取締役にまず、同銀行から100万ドルの株を買ってもらい、さらに他から借りてきた資金を使ってもう100万ドル分の株5人分を購入、それぞれに手渡す(合計200万ドルの株を所有)というやり方だった。銀行の再建に失敗したら即、多額の借金を抱えて破滅?ということになる。一方、成功すれば莫大な利益を得られるというわけだ。これって、すごいことだと思いませんか。日本で同じことをやったとして、こういう賭けに乗ってくる人材が果たして何人いるだろうか?




 そろそろ、昼12時から始まる参院自民党の執行部会に向かわなければならない。執行部会の後、国会対策正副会合に出て、午後1時15分から再び党本部のデフレ対策特命委員会(物価安定目標と日銀法改正)、1時30分から行われている行革本部の公益法人委員会に遅れて入り、3時から行革研究開発委員会、午後4時から外務省改革小委員会、さらに午後6時30分の蚕糸懇話会と続く。それじゃあ、行ってきます!それにしても、今回はずいぶん漢字の多い堅いレポートになってしまった。