午後3時から「公営カジノを考える会」(会長:野田聖子衆院議員)第二回会合に事務局次長として参加。「世界最大の産業は観光産業。日本は国家戦略としてカジノを考えるべき」と主張する評論家の室伏哲郎の話を聞く。「ギャンブル」(欧米ではゲーミングと呼ぶらしい)は賭博行為だから不健全というのはいかにも古い考え方だと思うが、問題はカジノというビジネスから、いかに非合法な組織やその構成員を排除し、健全でオープンなシステムを作れるかどうかだろう。あのフランク・シナトラがラスベガスのショービジネスの帝王として君臨していた60年代、カジノ経営を含むラスベガスのエンターテイメント産業を仕切っていたのはマフィアの大ボス達だった。そうした反省から、70年代、ラスベガスは徹底的な構造改革を経て生まれ変わる。日本にカジノを定着させるためには、(欧米の例にならい)しっかりとした法整備も不可欠だ。




 午後4時。自民党行政改革推進本部「公益法人委員会」に出席した。一応、これでも党の行革本部の幹事の一人ということになっている。太田誠一行革本部長?が任命した各分野の委員会の長は、党幹事長経験者を含む閣僚級とも言うべき人事になった。率直に言って、失望した。これでは、党内の抵抗勢力を抑えて改革を進めるというより、うまくバランスを取ることに重きを置いた布陣ではないか。小泉総理の構造改革を後押しするような結論が導きだされるとはとても思えない。太田本部長の「改革派応援団」の結成は無期延期ということになった。




 夜7時から、M8ミーティング(小泉ビジョン作成チーム座長会合)。塩崎チーム提言(政治プロセス)と佐々木チーム提言(地方分権)について意見交換を行う。山本ペーパー(構造改革)は完全に停滞。すっかりM8の劣等生になりつつある。(こりゃあ、マズイ!)次回(来週)の会議までには最初の提言案をまとめることを密かに決意。




 午後9時、旧「勝手補佐官」(下村博文、高市早苗、世耕弘成、山本一太:敬称略)の懇親会へ。下村さんが法務大臣政務官に、高市さんが自民党総務会副会長に就任したお祝いということで、安倍官房副長官が席を設けてくれた。世耕さんは残念ながら和歌山から戻れず不参加。それでも久し振りに安倍副長官を囲んで話がはずむ。安倍さんの言葉から「官邸の風景」がチラチラと見えるのが面白い。




 明日は朝8時に議員会館へ。党の外交調査会を皮切りに国会での一日が始まる。夜は一年ぶりに荒井宏幸衆院議員とサシで会食する予定。そろそろ休むことにします。