(目を覚まして…)

 高崎での「茶会」等、本日の主な日程を終了。いつもより早めの新幹線で東京に戻る。パソコンを開いてセミナーの日程を確認したり、来週から始める予定の「構造改革勉強会」のすすめ方について戦略を練った後、妻と二人で夕方の街に出た。少し歩いてから「中華料理」(なんと二日連続)を食べ、久し振りに渋谷で映画(「バニラ・スカイ」)を観た。(たまには、いいでしょう?)

 主演はトム・クルーズ。監督は「ザ・エージェント」でもトムとコンビを組んだキャメロン・クロウ。さすが米国で大ヒットを記録し数々の映画賞に輝いた作品。見ごたえのある映画だった。特にオスカーの最優秀脚本賞を奪い取ったストーリーは圧巻。ラスト10分間のジェットコースターのような展開は、思いもよらない意外な結末へと導かれていく。

 原作は98年の東京国際映画祭でグランプリを受賞した「オープン・ユア・アイズ」(スペイン映画じゃなかったっけ?)。原作となった映画でも主人公デイビッド(富と才能、美貌のすべてに恵まれたNYの若き出版者重役)の恋人ソフィア役を演じたスペインの女優ペネロペ・クロスがとにかく光っていた。脇を固めるカート・ラッセルやキャメロン・ディアスもすごくいい。

 映画のラストシーンで、デイビット(トム・クルーズ)が恋人ソフィア(ペネロペ・クロス)に言うセリフにはしびれちゃいます。See you in another world when we are both cats!(別の世界で会おう…二人とも猫に生まれ変わった時に。)こんなカッコいいフレーズ、一生口にする機会ないだろう。残念ながら…。

 No matter who you are, no matter how you live, no matter how much you have, you dream of something more.(自分が誰であろうと、どういう人生を過ごしていようと、どれだけ恵まれていようと、人はさらなる夢を求める。)人間の「願望」も、政治家の「権力欲」も全くきりがないよなあ。

 オープン・ユア・アイズ!(「さあ、目を覚ましてください!」)表面を見ただけでは分からない真実もある。今回の外相更迭問題で小泉改革へのサポートを取り下げた国民の方々に改めて訴えたい言葉だ。