午前中のTV朝日「サンデープロジェクト」に生出演、そのまま東京駅に直行して11時40分発の新幹線(高崎行き)をつかまえた。どうもお腹がグーグー鳴ると思ったら、今朝は朝食をとっていなかったことに気づく。駅の売店で買った「カツ・サンドイッチ」と熱い紅茶でブランチ?をすませ、パソコンを開いた。




 サンプロは、田中真紀子外相更迭と外務省改革をテーマとした若手議員(?)徹底討論のコーナー。出席者は、お馴染みの平沢勝栄氏、小林興起氏、河野太郎氏、そして山本一太という4人だった。




 河野議員とは、前回の「朝まで生テレビ」でも一緒だった。今回は「太郎ちゃん」ではなく、ちゃんと「河野議員」と呼びました。メールでお叱りをいただいたOOさん、ご指摘ありがとうございました。もっとも、前回の「朝ナマ」出演後、河野太郎事務所に支持者から寄せられた電話では、「太郎ちゃん」けして不評ではなかったとのこと。「山本一太が太郎ちゃんと呼ぶのはいいが、辻元清美までそう言うのはけしからん!」という内容のクレームはあった、と太郎ちゃんが笑っていた。大学(米国ジョージタウン大学)の後輩であるということももちろんだが、河野太郎氏を人間としても、政治家としても「好きな」気持ちが、ああいう表現に結びついていることを、地元の河野ファンが感じ取ってくれているからだろう。




 さて、いわゆる「メディア政治家」の一人である平沢勝栄氏は、(テレビの討論で見せる舌鋒鋭い硬派のイメージとは裏腹に)、個人的に話すと、とても温かみのあるチャーミングな人物だ。それでも、(無礼を承知で言うと)政治家としてのスタイルは正直言ってあまり好きではなかった。たとえば、田中真紀子人気が絶頂と見れば華々しく応援団長に名乗りをあげる。それが、いったん真紀子人気にかげりが生じると見るや急に批判する側に回り、今回、世論の支持がマッキ-に集まった状況を見計らってまたサポーターに戻ったり…。この件に限らず、「常に世論に迎合してくるくる立場を変える、節操のない「ポピュリスト的政治家」という印象(誤解)がぬぐえなかった。(平沢さん、キツイ言い方で申し訳ありません。)




 本日、本番前にテレ朝の控え室に入ると、フジTV「報道2001」に出演したばかりの平沢氏がかけつけてきた。他の出演者が到着するまでの間、二人だけで今回の件について(初めて)話す機会があった。そこで感じたこと。平沢さんは、実は問題の本質を(バランスよく)全部理解している。外務省改革をどういう方向にすすめるべきかということについても分かっている。その上で、政治家として世論を分析し、自分のポジションを決め、発言のインパクトを計算しながら、ぎりぎりのコメントを連発している。こういう戦略的なマインドや突破力は、なかなか二世議員には持てない資質(魅力)だと感じた。やはり、この人、只者ではない。




 自民党の古い体質を打ち破っていくためには、平沢さんのように党幹部からの批判を恐れず、皆が口に出せない本音を発信する政治家の存在も必要だ。そのことを今日、再認識した。平沢さん、これからは今までと違った気持ちでおつきあいをさせていただこうと思います。




山本 一太